SoftBank Ventures Korea、SoftBank Ventures Asiaに改称——上海とシンガポールにもオフィスを開設へ

SHARE:
SoftBank Ventures Korea が2017年にソウルで開催した Ventures Forum 2017。
Image credit: SoftBank Ventures Asia

異端の CEO 孫正義氏が率いるソフトバンクの投資子会社 SoftBank Ventures Korea は、東南アジアや中国への注力を増すのにあわせ、新年にあたり改称した。新社名は SoftBank Ventures Asia で、近年、韓国以外の地域でも運用実績を増していることを反映してものだ。

2000年に設立された同社は当初、韓国のテックベンチャー投資に特化していたが、まもなく他分野のスタートアップも支援を始めた。現在はソウル、北京、サンフランシスコ、テルアビブに拠点を持つ同社だが、改称と事業拡大の一環として、上海とシンガポールにも新オフィスを開設する予定。これは同社にとって、東南アジア初の拠点となる。

SoftBank Ventures Asia は、上海とシンガポールの両拠点に赴任する投資担当者を募集中としている。同社マネージングパートナー兼 CEO の JP Lee 氏は、次のように述べている。

アーリーステージで、我々のプレゼンスを拡大できる機会に喜んでいる。我々のビジョンは、ソフトバンクのコミュニティ、リソース、ネットワークへの類まれなアクセスを提供し、将来有望な若い起業家を支援することだ。

SoftBank Ventures Asia のポートフォリオは主に人工知能、IoT、ロボティクスに集中しており、管理下にある資産は110億米ドルを超える。これまでに10カ国の250社以上の企業に投資してきた。東南アジアにおける同社のポートフォリオ企業の一つが、インドネシアの E コマースユニコーン Tokopedia だ。ソフトバンクが運用するもう一つのビークルである Vision Fund は、Tokopedia の最近の11億ドル調達ラウンドで、中国のテック大手 Titan と共にリードインベスターを務めた

このほか、SoftBank Ventures Asia の東南アジアにおける投資先には、POS スタートアップの Moka、中古車ポータルの Carro、P2P 貸金の Funding Societies、C2C マーケットプレイスの Sendo、コワーキング運営の EV Hive などがある。

【via Tech in Asia】 @techinasia

【原文】

Members

BRIDGEの会員制度「Members」に登録いただくと無料で会員限定の記事が毎月10本までお読みいただけます。また、有料の「Members Plus」の方は記事が全て読めるほか、BRIDGE HOT 100などのコンテンツや会員限定のオンラインイベントにご参加いただけます。
無料で登録する