China Mobile(中国移動)と地方銀行が、SIMカードベースのNFC決済ソリューションを開始

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NFC-Quickpay中国3大通信会社の1つであるChina Mobile(中国移動)とShanghai Pudong Development Bank(上海浦東発展銀行、PDB)は、共同でSIMカードベースのNFC決済ソリューションを開始した。

China Mobileのユーザなら誰でも無料で、現在使用中のSIMカードをNFC決済に対応したSIMカードに交換することができる。このカードは今のところ上海、広州、長沙の3都市で入手できる。PDBは8月からは28の省の支店でユーザ向けに、新しいSIMカードに交換するサポート業務を行う。

このSIMカード搭載のスマートフォンを持っていれば、China UnionPay(中国銀聯)が提供しているQuickPass対応POS端末があるコンビニや自動販売機の前でかざせば支払いができる。QuickPass POSは中国の銀行カード協会によって提供されており、レポートによれば、このような端末は中国に120万台あるそうだ。

その他のサービスとして、携帯による支払い請求や銀行口座の確認ができる。またPDBの代表によれば、このサービスは年末までにバス、地下鉄、タクシーでも使えるようになるという。このSIMカードはChina Merchants Bank(招商銀行)、China CITIC Bank(中信銀行)、China Everbright Bank(中国光大銀行)の3行にも対応しており、20以上の銀行カード情報の詳細を保存することができる。

PDBは2011年に最初のモバイル決済サービスの提供を開始し、現在90万人のユーザがこのサービスを利用してモバイル決済を行っている。China Mobileとの提携によりPDBのユーザが急増するのは間違いないだろう。またChina Mobileが自社開発したモバイル決済技術を捨てて2012年後半にChina UnionPayやその他が採用している技術に切り替えていなかったらこの提携は不可能だったろう。

しかし、NFC対応の携帯電話機種が限られているという問題は依然として残っている。

【via Technode】 @technodechina

【原文】

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