カーボンファイバーでプリントできる3Dプリンター「mark one」

SHARE:


markforged

3Dプリンターで作成されるものは、その強度が課題のひとつとなっていた。その課題をクリアするために誕生したのが、MarkForgedが開発する「Mark One」だ。

Mark Oneは、世界で最初のカーボンファイバーをプリンティングすることが可能な3Dプリンター。Mark Oneは「SolidWorks 3D-printing expo」で発表された。価格は5000米ドル。

このプリンターを使えば、カーボンファイバーを素材にし、パーツやツール、備品などを6061-T6アルミニウムよりも高い強度重量比で作ることが可能になる。Mark Oneではカーボンファイバー以外にも、ガラス繊維、ナイロン、PLA(ポリラクチド)といった素材でもプリンティングが可能だ。

素材の強度グラフ
素材の強度グラフ

カーボンファイバーは、軽い重量と素材の強度ゆえに自動車や飛行機に使われてきた。一方で、製造コストの高さ、加工の難しさ、リサイクルの難しさといった課題を抱えていた素材でもある。素材を扱う難しさが、どの程度変わるのかが気になるところだ。

3Dプリンターは扱う素材の幅が広がれば、新たな可能性が開ける領域でもある。今後、どのような素材がプリント可能になるのか、楽しみだ。

Mark One Teaser from MARKFORGED on Vimeo.

Members

BRIDGEの会員制度「Members」に登録いただくと無料で会員限定の記事が毎月10本までお読みいただけます。また、有料の「Members Plus」の方は記事が全て読めるほか、BRIDGE HOT 100などのコンテンツや会員限定のオンラインイベントにご参加いただけます。
無料で登録する