日本でTwilioが正式ローンチ、CEO曰く「ここには巨大なニーズが存在する」

by Rick Martin Rick Martin on 2013.4.17

twilio-kddi-620x362

TwilioKDDI(東証:9433)の子会社との提携を初めて表明してから1年が経った今日、同社は日本市場での Twilio サービスをローンチした。このサービスを使えば、開発者はウェブ・プログラムやアプリに、音声通話、VoIP、SMS の機能を導入することができる。今回の提携により、日本の開発者は Twilio.kddi-web.com からサインアップができるようになる。

KDDI ウェブコミュニケーションズ(以下、KWC)との提携により、Twilio のウェブサイトや資料は日本市場向けにローカライズされ、開発者は日本円で料金を支払えるようになる。今日まで4ヶ月間にわたり Twilio は日本でベータ版として提供され、この間に Twilio を KWC のサービスとして利用する多くの日本ユーザを獲得しており、同社はローンチに必要な、価値あるユーザ・フィードバックを十分に得てきた。

我々はローンチ・イベントが開催された今日、Twilio の CEO Jeff Lawson と話すことができた。彼は、同社の初のアジア進出について語ってくれた。

言うまでもなく、日本というのは市場参入が難しい国だ。特にスタートアップにとってはなおさらだろう。そこで、我々は市場をよく知るパートナーと組むことにした。ソフトウェア開発の規模や、経済の大きさから言って、日本には Twilio のニーズが非常に多くあると思っている。

jeff-280x200言語のローカライズに加えて、Twilio は Amazon Web Services を使って、東京にデータセンターも構築した。

Jeff は KWC との提携関係のことを「非常によい文化のマッチングだ」と述べた。興味深いことに、KDDI は Boundio という似たサービスを立ち上げており、Twilio のやっていることを見習って API のサービスとしてスタートした。 [1] しかし、Twilio と KDDI の話し合いが進むにつれ、KWC は Twilio と対抗するのではなく、Twilio を提供する方に回ることを決意したのだ。それにもかかわらず、KWC のイニシアティブが非常に印象的だったと Jeff は話してくれた。

何より好感が持てたのは、彼らが常に将来を考えていることだった。彼らは行動を起こす人々だ。プロダクトを作り、それを世に出した。通信キャリアにとっては、それは容易なことではないだろう。往々にして通信キャリアは行動が遅いからだ。しかし、KWC は KDDI グループにおけるスタートアップと言ってもよいだろう。我々は彼らのビジョンが、我々と同じ方向を向いていると確信した。彼らのAPI、開発者、エコシステムやコミュニティの構築についての考え方、プロダクトを市場に出すために必要なことの理解など、すべてに好感が持てた。

Twilio は「ソフトウェア人 (software people)」のためのサービスだと Jeff は語った。この「ソフトウェア人」という言葉は、今日の Twilio Japan Summit でよく使われた言葉だ。彼によれば、Twilio のような API は、ソフトウェア人にとっては、素晴らしいカスタマ・エクスペリエンスを創り出すための、言わば足場材料だ。Twilio を使うことで、小さくアジャイルな会社が、数兆円規模の業界に居る、動きの遅い既存の会社にチャレンジすることができるのだ。Uber は、顧客を高級車の運転士に連絡をつなぐのに Twilio の電話ソリューションを使っており、Bavelverse は一対一の通訳サービスに Twilio を使っている。

現在、Twilio のプラットフォームを使ってサービスを構築する開発者は20万人を超えた。2010年には合計で1万人だったことを考えると、彼らの成長スピードは著しく速いものだったことがわかる。Twilio のプラットフォームを使って、ここ日本でどのようなサービスが生まれるだろうか。日本の開発者に向けに、ますます多くの機能が利用可能になりつつあることは、大変楽しみだ。

jeff-twilio1-620x351


  1. Boundio のサービスは収束し、KDDI は Twilio と協業を始める。 ↩

【原文】

ニュースレターの購読について

毎日掲載される記事の更新情報やイベントに関する情報をお届けします!




----------[AD]----------