Showcase Gig、アプリとハードウェアの連携を加速させるIoTプラットフォーム「O:der Connect」の提供を開始

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左:Showcase Gig プロデューサー中野彰氏 右:Showcase Gig 代表取締役 新田剛史氏
左:Showcase Gig プロデューサー中野彰氏 右:Showcase Gig 代表取締役 新田剛史氏

店舗での注文・支払を容易にするモバイルウォレットサービス「O:der(オーダー)」を開発しているスタートアップShowcase Gig(ショーケースギグ)が、新たにスマートフォンアプリと実店舗のハードウェアを連携させるリテール向けIoTプラットフォーム「O:der Connect」の提供を開始した。

O:der Connect

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「O:der Connect」は、モバイルウォレットサービス「O:der」の拡張機能。実店舗におけるレジに、対応アプリケーションをインストールすることで、「O:der」と連動してモバイルアプリ決済・顧客管理・注文管理などを可能にする。

Beacon機能を活用した顧客の来店通知や、アプリからの注文・決済情報が、電子レジスターの画面に表示され、これまで複数の端末が必要だった作業が一台の端末で完結する。注文データがオンライン上でリアルタイムに分析されるため、よりパーソナライズされたクーポン等の情報も発行できるようになる。

「O:der Connect」に連携する店舗向けハードウェアの第一弾は、カシオ計算機製の電子レジスター(V-REGI)。同ハードウェアは本日から6日にかけて開催される「リテールテックJAPAN 2015」内で展示される。

O:der Connectの画面

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「O:der Connect」を入れたレジでは、上記のような画面が表示される。ユーザが「O:der」から注文を行うと、「新着フィード」に注文が追加される。注文内容をタップすると以下のような注文の詳細画面が表示される。

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こちらの画面で「注文受付」を行うと、ユーザに注文を受け付けたことを知らせる通知が飛び、店舗内では商品の用意がスタートする。商品の準備が完了すると、レジ上で操作を行い、それもユーザ側に通知される。

ユーザが店舗に近づくとビーコンで感知し、ユーザに商品を手渡す。商品を手渡し終えたら、注文は完了となる。上記の画面にも表示されているように、「O:der」を利用しているユーザの詳細も把握できるため、誕生日にクーポンを発行したり、来店回数なども把握することが可能だ。

「O:der Connect」は何もレジだけに対応するわけではない。今後、実店舗におけるハードウェアデバイスを始め、ウェアラブルデバイス、コネクテッドカーといった領域にも展開する予定。

今後増加するであろうスマートデバイスに、「O:der Connect」が導入されていくことで、注文や決済が容易になり、データの取得も可能になるため顧客の行動分析が可能になる。行動分析が可能になると、一人一人のユーザに合わせて来店誘導なども可能になる。

これだけでもかなりワクワクするような話だが、Showcase Gigはまだ発表控えているリリースが複数あるという。毎年新しい店舗での購買行動のあり方を示してきた同社が、今年どのような発表を行うのか、楽しみだ。

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