OB訪問マッチングサービス「Matcher」、プレシリーズAで5,300万円を調達——DGI、CROOZ V、ベンチャーユナイテッド、伊藤将雄氏らが参加

by Masaru IKEDA Masaru IKEDA on 2018.2.22

企業と学生をつなぐOB 訪問マッチングサービス「Matcher(マッチャー)」を運営する Matcher は22日、プレシリーズ A ラウンドで総額5,300万円を調達したことを明らかにした。このラウンドのリードインベスターは DG インキュベーションが務め、CROOZ VENTURES、ベンチャーユナイテッド、ユーザーローカル代表で「みんなの就職活動日記(現:楽天みんなの就職活動日記)」の立ち上げ人でもある伊藤将雄氏、匿名の個人投資家1名が参加した。同社は IVS 2017 Spring Kobe の「LaunchPad」Incubate Camp 10th に参加しており、今回の調達はこれらの機会への参加が契機になったと見られる。

Matcher にとって今回の調達は、2016年10月に実施したコロプラネクストからの調達に続くものだ(シードラウンド、調達金額は非開示)。Mathcer では今回調達した資金を、ユーザ満足度向上のためのシステム開発強化に向けたエンジニアの増員、セールス体制の増強に用いるとしている。

Matcher の創業は2015年11月。2016年2月には、Matcher のサービスをスタートさせている。就職活動において、7割の学生が OB 訪問したいと思っているが、実際に OB 訪問できているのはわずか。その理由は、所属大学の OB にしか会えない、大学が管理している資料が紙ベースであるため訪問する OB を探しづらく手続が面倒だからだ。Matcher では、「就活相談にのるので、◯◯してくれませんか?」という合言葉のもと、「就活相談をしたい学生」と「お願い事をしたい社会人」をWEB上でワンクリックで繋ぐ。

Incubate Camp 10th でピッチする西川晃平氏
Image credit: Masaru Ikeda

Matcher 代表取締役の西川晃平氏によれば、学生と OG や OB をつなぐ機能は Matcher の呼び水的なフリーミアムの機能で、一方、契約企業には登録学生のデータベースを公開し、企業が学生を〝一本釣り〟できるスカウト機能でマネタイズしているという。現在の学生ユーザは2万人、訪問を受ける社会人は6,000人、累積マッチング数はのべ6万件。

実績を積み上げるために契約企業数はセーブしてきたため20社と少なめだが、今回のセールス体制増強で一気に契約企業数を増やしたい考えだ。企業は Matcher 経由でスカウトした後、面談に訪れた学生の人数に応じ、1人(1件)あたり1万円を支払う料金体系。今後の目標について、Matcher では創業から約4年を迎える2019年10月時点で契約企業数を100社にまで伸ばしたいと意気込む。

Matcher の強みは、スカウト機能を使った場合のレスポンス率の高さだ。一般的な就職サイトにおけるスカウト時のレスポンス率は10%を割り込むが、Matcher の場合のそれは34%と非常に高い。学生には OB 訪問ができるサービスとして認知されているため、行動力やコミュニケーション力が高く、何かを学びたい学生が集まって来やすいこと、企業側には手間をかけずにワン・トゥ・ワンのメッセージを送信しやすい仕掛けを用意していることが功を奏しているそうだ。

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