タイのコワーキング・スペースHUBBAが資金調達——500Startups、GGV、Ardent Capitalから36万ドル

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タイ・バンコク市内などでスタートアップ向けにコワーキング・スペースを提供する HUBBA は21日、500 Startups、Golden Gate Ventures、Ardent Capital、および複数のエンジェル投資家から36万ドルを調達したと発表した。今回の調達はプレシリーズAラウンドで、2016年初めにもシリーズAラウンドを実施したいとしている。今回の調達にあわせ、元 Google のマーケティング・マネージャーで、500 Startups のパートナーである Ruangroj Poonpol 氏が HUBBA の役員に就任する。

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今回調達資金を通じて、HUBBA はバンコクのみならず、タイ全国にコワーキング・スペースを展開し(筆者が今年初めに、HUBBA CEO の Amarit Charoenphan 氏から聞いた話では、現在のところ、バンコク市内に2拠点とチェンマイに1拠点のコワーキング・スペースがある)、テックギークや起業家のコミュニティを構築したいとしている。

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Amarit Charoenphan(左)と筆者

HUBBA は、シンガポールのテックニュース・ブログ e27 とその投資先にあたるインドネシアのテックニュース・ブログ DailySocial(e27 と DailySocial は、ともに THE BRIDGE のメディアパートナー)とともにジョイントベンチャーを行っており、タイ国内で e27 Thailand をやスタートアップ・カンファレンス Echelon の地域版 Echelon Thailand を展開している。

タイのテックニュース・ブログ ThumbsUp(同じく THE BRIDGE のメディアパートナー)が今後、デジタルマーケティングに軸足をシフトするのに伴い、HUBBA は今年初めには ThumbsUp は共同で、新たにタイに特化したニュースブログとして Techsauce を開設している。

また、HUBBA では、オンデマンドでコワーキング・スペースを借りられるサービス「Node」のローンチを発表している。所在地については明らかになっていないが、タイ国内に複数展開し、起業家や自営業者らがウェブを通じて予約するだけで、暗証番号やスマートロックなどで自由に入退室ができるサービスとなる予定だ。Node などの環境を通じて起業家を養成し、アクセラレーションを通じて、国外にタイのスタートアップを多数輩出していく意図があると考えられる。

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