サンフランシスコのスタートアップ Gumroad が、デジタル商品の販売プラットフォームをローンチしたのは、2012年2月のことだ。Gumroad を使えば、ミュージシャン、作家、ソフトウェア開発者、漫画家など、あらゆるクリエイターが商品をネット上で簡単に販売できる。
同社の成長戦略を司る Ryan Delk から、Gumroad がローンチ直後から、日本のクリエイターの間で人気を得るようになったと聞き驚いた。「なるべくして、そうなった」と Ryan は語る。
同社は日本のユーザによりよいサービスを提供すべく、商品を販売するユーザに対して、全銀システム経由で支払ができるしくみを開発中だ。Ryan によれば、これは同社にとって初の海外対応だ。全銀は日本の銀行が送金に用いるプロトコルで、Gumroad が全銀に対応することで、販売ユーザはPayPalなどを経由せず、直接、自分の銀行に売上を送金できるようになる。[1]
全銀システムへの対応は約3週間前からベータテストを始めたとのことだが、今までのところ、それはよい成果を導いているようだ。
既存の販売ユーザから全銀対応するようにしたところ、クリエイター(販売ユーザ側)の日本市場の伸びは、世界平均を28%上回るようになりました。
私は、全銀送金のしくみを活用している日本の販売ユーザ例を尋ねてみた。興味深いことに、彼はクリエティブで有名な明和電機の名前を挙げ、彼らは新しいアイデアの考え方に関する書籍を販売していた。
日本ではよく似た(またはコピー?)サービスとして、ameroad が存在する。このサービスはヤフオクで150万円で売却され、非常に短期間での売却案件としてよく知られている。今ではその存在は忘れ去られたようで、Gumroad の競合には成り得ないだろう。
- 販売ユーザは、最小100ドルから、全銀連携を使って翌金曜日に出金をすることができる。Gumroad の出金ページの全銀の欄でセットアップ可能だ。 ↩
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