アプリ対応のぬいぐるみTuTuを提供する台湾のおもちゃスタートアップは新たに資金を調達し、アメリカ進出へ

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Tutu-Roam-wander

台湾ベースの玩具スタートアップRoam & Wanderが、アメリカの小売マーケットに進出し、アプリ対応のぬいぐるみTuTuを展開すると発表した。

1年前、台湾ベースのアプリ対応玩具スタートアップでEchelon出身のRoam & Wanderは、ベンチャー企業のWI HarperとTMI(台湾創意工場)から資金を調達したことを発表したが額は公表されなかった。先日WI Harper主導のもと、香港と台湾から新たなエンジェル投資家が加わり、新たに資金を調達したことが発表された

今回の調達額も未公表だったが、設立者のJason Warren氏はTechCrunchの取材に対し、調達資金の総額は「もう少しで100万米ドルに達するところです。」と語っている。

Roam & Wanderは、新たな資金をアメリカの小売マーケット進出に向けた事業展開に利用する予定だ。TuTuのような同社の玩具を最初に購入できたのはクラウドファンディングサイトのKickstarterだったが、今ではAmazonやアジアではトイザラスのような従来の玩具店でも購入できるようになった。

Warren氏はe27に対して次のように述べている。

「現在TuTuはAmazon.comのサイトに掲載されていますが、当社のiPadゲームからアプリ課金によって購入できるようにするためAmazonのFBAサービス(フルフィルメント・サービス)や支払いが利用できるよう取り組んでいます。

まだ他の小売業者とは会っていませんが、旧正月後にはサンフランシスコと台北を2~3週間毎に行き来しますので、その頃には会い始めようと思います。」

彼は11月に小売業者のバイヤー達と会い始め、アメリカ、中国、ヨーロッパや日本からは好感触を得ていることも述べている。

「TuTuはまだ店頭に出たばかりですが、最初の在庫分となる大量ロットの製造もほとんど終わり、ちょうど旧正月前には出荷されるでしょう。」

Roam & Wanderのメンバーは現時点で16名おり、1mあるiPad対応のうさぎのぬいぐるみの開発に取り組んでいる。TuTuで遊んでいる子供たちは、同スタートアップが開発したSticker Gamesがダウンロードでき、ゲームの成績に応じてステッカーが自宅に送られてくる仕組みになっている。また、触ることができるおもちゃのリンゴや牛乳パックを使ってうさぎにご飯をあげることもできる。

Warren氏は次のように語った。

「子供たちにまずはSticker Gamesで遊んでもらい、それを通してTuTuを知ってもらいたいと思っています。ゲームの成績に応じてステッカーがもらえることが分かると、TuTuをもっと構ってあげようという気持ちになるはずです。」

【原文】

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