〈東京スタートアップ・オフィスツアー〉名刺管理のSansanが新オフィスに移転、「どこでもスキャン計画」でユーザの利便性を向上

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※この記事は英語で書かれた記事を日本語訳したものです。英語版の記事はコチラから

本稿は、「東京スタートアップ・オフィスツアー」シリーズの一部だ。

多くの読者は、我々がこれまでに Sansan のことについて、何度も取り上げたのを覚えているだろう。2007年のローンチ以降、同社は企業向けに Sansan(旧称:Link Knowledge)、個人向けに Eight など、名刺による連絡先管理ソリューションを提供してきた。

最近、筆者は自分のモバイルにインストールされた Eight のアプリから、Sansan で働く社員の人たちのプロフィールが変更になったと、複数の告知を受け取った。Sansan のオフィスが移転したからだ。新オフィスは、多くのファッション・ブランドが拠点を構える、東京の渋谷と表参道の中間にある。社員のみならず、ローカル・コミュニティの人々も利用可能な居心地のよいスペースを備えており、街が一望でき、面白い樹木や植物が置かれている。

同社がオフィスを移転した最大の理由の一つは、チームの人員が急激に増えたことだ。Sansan のソリューションを使うクライアントの数は、昨年6月の1,000社から12月には1,500社にまで増えた。個人向けのフリーミアム・サービスである Eight は、これまでに60万人のユーザを集めている。同社はメールの一斉配信や、他のアプリで使うためにプロフィールをエクスポートできる、プレミアム機能を追加できるだろう。

Eight のユーザが新しいコンタクトの名刺をスキャンしやすいように、Sansan はビジネスソリューションの提供会社と共同で、新サービス「どこでもスキャン計画」を開始すると発表した。東京にあるコワーキング・スペース10カ所と協業し、起業家や中小企業経営者が設置されたスキャナを使って、Eight にコンタクトのプロフィールを登録できるというものだ。印刷店舗などでも似たようなサービスを展開する予定だ。

Sansan は北米市場でのプロモーションを強化しており、日本以外の地域でもこのソリューションが受け入れられるかどうか、興味深く見守りたい。

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Eight のチーム
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受付では、デジタルボードを使って、アポ先の社員を呼び出せる。
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ふかふかのソファで、社員は疲れたときリラックスできる。
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売上達成時など、社内に重要な通達事項がある場合には、このドラが鳴らされる。
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Sansan と Eight 用のスキャナ。
Eight のマーケティング担当ディレクターを務める、千住洋氏。
Eight のマーケティング担当ディレクターを務める、千住洋氏。
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同社のオフィス移転を祝って、有名起業家や投資家からたくさんの花が届いていた。

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