DeNAとMUGENUPのコラボによる世界初のリアルタイムアニメーション「Showroom アニメ」

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「Showroom」は、アイドルやタレントなどのパフォーマーがインターネット上の劇場を模した空間でパフォーマンスを行い、その様子を生配信するサービスだ。同サービスについては先日インタビュー記事を掲載している。

このDeNAが提供するパフォーマーが仮想のライブ空間で配信を行うサービス「Showroom」と、クラウドソーシングなどを駆使しクリエイターの働き方をより自由にすることを目指しているスタートアップのMUGENUPが連携し、新たな新サービス「Showroom アニメ」を立ち上げた。

「Showroom アニメ」は、Showroomのライブ配信機能を用いて、アニメのキャラクターがリアルタイムで動いてしゃべるという世界でも類を見ないサービスだ。リアルタイムモーションキャプチャの仕組みをMUGENUPが担当している、

MUGENUPが制作する番組のタイトルは「こちら娘島高等学校ほーそお部」。キャラクターの動きと声は声優が担当し、リアルタイムでアニメーションが配信される。この新たなアニメメーションのことを「ライブコミュニケーティングアニメ」と呼んでいる。

musumejima

同番組は、

「小笠原諸島にある人口4500人の離島、娘島(むすめじま)。小学校、中学校の頃からアイドルとして有名になることを目標に都内で活動していた榎本かなでは、引っ越し先であるここ娘島で、隠れアイドル志望だった市長の娘、白州あすなと出会う。」

というあらすじとなっており、二人は「目指せ!トップアイドル!」を目標にShowroomで海賊放送を開始する。以下はメイキングムービーだ。



今回、両社が提携して新たな取り組みを行うにあたり、DeNAのShowroom事業責任者前田裕二氏とMUGENUP代表取締役社長の一岡亮大氏に話を伺った。

アニメーションに挑戦したかった

左:一岡氏、右:前田氏
左:一岡氏、右:前田氏
    前田氏:一岡さんからはShowroomがリリースしてすぐにご連絡をいただきました。そこからすぐにShowroom アニメの話はスタートしました。

    一岡氏:サービスを見た瞬間、求めていたプラットフォームが登場した!と思いました。ずっとやりたいと考えていたことが実現できそうだったので、すぐに連絡しました。

一岡氏はソーシャルゲーム、メッセージアプリの次にくるサービスは、動画なのではという仮説はずっと持っていた、と語る。

    一岡氏:動画コンテンツがネットで成り立つためには、法人レベルでしっかりと運用できることが重要だと考えていました。インターネットとパッケージのコンテンツの違いは更新性です。ソーシャルゲームはそれがすごい。毎月月初にイベントを出す、といったことができていますから。これは法人でしかできないことです。

動画も同じ、と一岡氏は語る、ユーザの声をすぐに反映できる仕組みや組織体制があり、運用のスピードが鍵になると考えていたという。

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    一岡氏:MUGENUPはクラウドソーシングでイラストなどの制作をずっとやってきていたので、納期までに納品できることには自信を持っていました。なので、アニメーションのチャンスがあれば飛び込みたいとずっと思っていたんです。

ずっと挑戦したいとは思いながら、一歩踏み出せない理由があった。

    一岡氏:動画コンテンツにはキャッシュポイントがなかったんです。それで飛び込めていなかったところに、Showroomがリリースされました。

    前田氏:それでご連絡いただいたと。Showroomには視聴してくれたファンが、番組配信者の活動を支えるためのギフティングという仕組みがありますから。

    一岡氏:そうですね。良いコンテンツを作る努力をし、ファンを作ることでコンテンツの制作を支えてもらえるのではと思って、番組を作らせてほしいと連絡しました。

クリエイターの機会を作る

先日掲載した本誌の記事でも紹介したように、前田氏がShowroomを立ち上げた理由には「スターが生まれる場所を作りたい」という想いがあった。一岡氏も、同様の考えがあったという。

    一岡氏:実はクリエイターの機会を均等にしたいという想いは前田さんと共通していまして。

    前田氏:そうだったんですか。

    一岡氏:そうなんです。今、MUGENUPには16000人の登録クリエイターがいます。けれど、彼らのほとんどは受託の仕事をしている状態で、それではファンはつかない。いつか次のステップに進み、自分の生み出したコンテンツを持つ原作者になってほしい。それをパブリッシングしていきたいという想いがありました。

    前田氏:Showroomでクリエイターの方が関わったアニメーションが有名になれば、そのクリエイターの方にファンがつくようになるかもしれませんね。

    一岡氏:そうやって実力あるクリエイターが日の当たる場所に行けるようにしたいと思っています。クリエイターの機会を作り出すという点でも前田さんは似た世界観を持っている人だと思っていたので、ぜひ一緒にやりたいと思いました。

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テクノロジー的に新たな挑戦を

    一岡氏:ソーシャルゲームを見ているとわかるように、コンテンツはパッケージからライブに変わっていきます。パッケージ化が基本となっていて、近年複雑化しているアニメーションのライブ化ができないかに挑戦してみたかった。これは前田さんもそうだと思います。

    前田氏:そうですね。新しい挑戦ができればと思って、実際にやってみたらできてしまった。

    一岡氏:できちゃいましたね。ウチはUnityを使っているのですが、Unityのおかげで、特別な施設がなくても配信出来る仕組みができました。

アニメのキャラがリアルタイムでしゃべる

    前田氏:チームでキャスティングについてブレストしているときに、アニメキャラがしゃべったら面白いんじゃない?という話になったんですよ。どうやって実現するのかを色々調べているとリアルタイムモーションキャプチャーの技術があるらしいとわかりました。そこから妄想は膨らむ一方でした。

    一岡氏:ちょうどそのときウチが声をかけた、と。

    前田氏:そうなんです。技術がなくてどうしようか?と考えているときに声をかけてもらって、一緒に進めていこうという話になって。その後はすごいスピード感で進んできましたね。

    一岡氏:速かったですねー。

    前田氏:チームで妄想している段階ではShowroom アニメからバーチャルアイドルが生まれ、それが2020年のオリンピックの開会式で登場するところまでイメージしていました(笑)

    一岡氏:それはぜひ実現させたいですね(笑)

新しいアニメの作り方

    前田氏:Showroom アニメで配信されるアニメーションでは、設定やシナリオなどもユーザ参加型、ある種CGM的に作っていけたらと考えています。

    一岡氏:Showroom アニメ でのアニメは、これまでのアニメとは作り方がまったく異なります。声優が動けばそれがアニメーションになるので、ローコストに制作できます。さらに、ファンが可視化されるため、一定数のファンが確保できたらパッケージ化して流通させることもできる。いわばアニメのリーンスタートアップができるのではないかと考えています。

Showroom アニメはそれができるプラットフォームだと一岡氏は語る。

    前田氏:Showroom アニメがあることでコンテンツを作るハードルが下がり、さらにコンテンツが集まるようになれば、コンテンツを消費する側にとっても楽しい世の中になると思います。

世界的に見ても先進的な取り組みであるShowroom アニメが、今後業界にどのようなインパクトをもたらすのか、楽しみだ。

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「こちら娘島高等学校ほーそお部」概要

開始日:2014年3月24日(月)21:00~(予定)(以降、毎週月曜21時からの放送を予定)
視聴方法:PC及びAndroid端末、iPhone、iPad用アプリで視聴可能
番組URL:https://www.showroom-live.com/musumejima
公式HP:http://musumejima.com/

あらすじ 小笠原諸島にある人口4500人の離島、娘島(むすめじま)。小学校、中学校の頃からアイドルとして有名になることを目標に都内で活動していた榎本かなでは、引っ越し先であるここ娘島で、隠れアイドル志望だった市長の娘、白州あすなと出会う。二人は「目指せ!トップアイドル!」を目標にShowroomでの海賊放送を開始する。

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