Alibaba(阿里巴巴)のセットトップTmall Box(天猫魔盒)2を試した感想:「これは単なるビデオではない」

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ある情報筋によると、中国のeコマース最大手Alibaba(阿里巴巴)は、来たる11月11日の「独身の日」の販売促進祭で新型Tmall Box(天猫魔盒)を発売する計画を立てている。このセットトップボックスはセールスイベントの間、定価の798元から値引きして、399元(65米ドル)で販売される模様だ。

Tmall Boxは国の規制により、Youku(優酷)やSohu(捜狐)のようなプロバイダーからのオンライン映像をテレビにストリーミングすることができなかったが、この新製品は規制による出遅れを取り戻すものになる。筆者はこの待望のデバイスをいち早く試してみる機会を得たので感想をシェアしてみたいと思う。

面取りした典型的な「箱」だった第1世代とは異なり、Tmall Box 2はエレガントなユニデザインを採用している。シルバーの土台部分は上部に伸び、ストライプ状になっている。カバーの他の部分は白かシャンパン色のプラスチックフレームで、Tmallのロゴが施されている。ボックス自体の重さはたったの244グラム、サイズは118×111×26.8mmという軽くて持ち運びしやすいデバイスだ。

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このセットトップボックスはAlibaba独自のオペレーティングシステムYunOS 2.0を採用しており、Amlogic S80クアッドコア・プロセッサー、Mali 450 GPU、8Gフラッシュメモリー、2GBメモリーを備えている。また300M 2.4G/5GデュアルチャンネルWiFi接続に対応している。

デバイスを接続すると、Taobao(淘宝)アカウントにログインする必要がある。ログインするにはTaobao Mobile(手機淘宝)アプリ経由でQRコードをスキャンするか、自分のアカウント情報を直接入力する。たいていのスマートフォンユーザならQRコードを使うのが良いだろう。インプットの仕方は少々変わっていて、使い慣れたQwertyキーボードではなく、アルファベット順に並んでいる。

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ログインすると様々なコンテンツのメインメニューが開く。新作映画、テレビシリーズ、エンターテイメント番組、ドキュメンタリー、子供番組、ゲーム、アプリ、音楽、eコマースだ。

他のセットトップボックスとの良い意味での違いは、Tmall Box 2は映像コンテンツが全てではない点である。以前にもレポートしたように、Alibabaはビデオゲームやオンライン学習、音楽など、多様な分野で優れたパートナーと共に総合的な家族向けエンターテイメント・エコシステムの創造という野心的な計画を開始した。

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Tmall Box 2はビデオコンテンツプロバイダーのWashu Media(華数伝媒、訳注:Wasu Media?)と提携し、Xiami(虾米)の音楽配信サービスを追加した。加えて、TutorABCというAlibabaが出資するTutor Groupのオンライン英語学習ブランドを経由してオンライン学習コンテンツの統合を図っている。Qiaohu(巧虎)、Babybus(宝宝巴士)などの子供向けサービスに関しても同様だ。Baiduのオンライン学習サービスChuanke(百度伝課)もプラットフォームで提供されている。

また、クラウドベースのゲームも同システムに追加している。海外で開発された超大作ゲーム、例えばWorld Soccer Winning Eleven、BatMan: Arkham City、Street Fight 4、Lego Harry Potter、Lego BatManなどだ。これらのゲームはクラウドベースなので、ユーザはダウンロードせずに直接プレイすることができ、月額4.9~14.9元という価格設定がなされている。加えて、Alibabaはさらに多様なゲームを提供するため世界的に著名なデベロッパーのEAGameloft、およびGlu Mobileとも提携した。

別の種類のゲームで遊ぶには、また別の付属品がおそらく必要になるだろう。簡単なゲームは標準パッケージに同梱されたワイヤレスコントローラーで遊べるが、より高度でボディセンサー付のゲームは専用のゲームパッドやWiiのようなセンサーバーのいずれかを使用することになる。センサーバーの値段は99元だ。

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手に馴染み、取り扱いしやすいコントローラーはボイスコマンドにも対応しており、ビデオ、音楽、eコマースサービス検索が可能だ。筆者はこの機能を数回テストしたが、正解率は非常に高かった。

Alibabaが開発した製品はeコマースを決して軽視しない。PCや携帯電話で利用可能なものとほぼ同じサービスをこのボックスでも提供している。他の販売チャネルとの差別化を図るために、Tmall Box 2はeコマースサービス専用のMagic Key(Mキー)ボタンをコントローラーに追加した。 Mキーを押すと、Tmall Boxユーザのみが利用できるプロモーションイベントに参加することができる。

【原文】

【via Technode】 @technodechina