Intel がコンピュータビジョンスタートアップのItseezを買収した。買収額は非公開だ。
「IntelはPC企業からクラウドと何十億ものスマート、コネクテッドコンピューティング機器を動かす企業へと変化しようとしています。これらの機器はIntelの技術を使って、「モノ」から生成されるデータを処理し、コネクトし、クラウドで分析されたデータから学習をし、すばらしい経験を提供するのです」と同社のモノのインターネット部門のシニアバイスプレジデントDoug Davis氏は述べる。
同社が特に力を入れているは自律走行車で、自律走行車によって5070億ドル相当の生産性上昇が見込まれるというモルガンスタンレーの予想もDavis氏は引用している。
コンピュータビジョンとは、現実世界の画像を収得、処理、分析そして学習するメソッドなどを指すが、自律走行車システムなどで厖大な「モノ」同士が互いにつながる未来において「決定的なテクノロジー」になりつつあるとDavis氏は言う。
Itseezは、コンピュータビジョン向けライブラリのOpenCVやOpenVXへの関わりも深い。David氏は、Itseezは今後のインテルのモノのインターネットグループ(IOTG)のロードマップにおいて重要な役割を担い、自律走行やデジタルセキュリテイ、監視などの分野でIntelの顧客が応用を効かす上で役にたつだろうとコメントしている。
先月には従業員の約11パーセントに相当する1万2000人を解雇することを発表したIntelだが、今後の収益を伸ばすためにIoT分野に力を入れることを明らかにしている。
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