
Image Credit: Everfest
世界中のフェスティバルのオンライン検索エンジンとイベントカレンダーを提供する Everfest が本日(6月1日)、Live Nation Entertainment と ATX Seed Ventures が共同でリードした資金調達ラウンドで360万米ドルを獲得したと発表した。Benchmark Capital の Bob Kagle 氏も個人投資家として再出資している。
2014年の Everfest 設立時に CEO の Jay Manickam 氏と共同設立者の Paul Cross 氏が最初に掲げた課題の1つが、「何をもってフェスティバルと見なすか」であった。両氏は「フェストテスト(Fest Test)」なるものを作成し、今日ではそれに基づきイベントを Everfest に掲載するかどうか決定している。フェスティバルの条件は、アクティビティが多次元的である、実際に実世界で開催される、年齢、人種、性別、宗教などによる差別がないことなどだ。同ウェブサイトは、音楽や映画から食べ物やアートまで、広範囲のカテゴリを網羅している。

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Manickam 氏によると現在、97か国7大陸で開催される約1万6,000件のフェスティバルがサイトに掲載されているという。同氏は、「そう、それはつまり南極大陸で開催されるフェスティバルも載っているということですよ!」と VentureBeat に宛てたメールに書いている。Manickam 氏は、Everfest への月間訪問者数について明確な数値は公開していないが、その数は数百万単位にのぼるという。ユーザはチケット割引や VIP アクセスなどの優待特典つきのプレミアムメンバーになることもできる。
年会費は新規登録者が49米ドル、2年目以降は99米ドルだ。Manickam 氏によると、将来的に収入源となり得る要素は他にもあるという。
同氏はこう書いている。
私たちはすでに、主催者から販売業者、アーティスト、スポンサーまで、フェスティバルのエコシステムの様々な構成要素向けにツールを構築し始めています。
当社は規模が大きいため業界全体におよぶ独自のデータ見通しを提供することができます。私たちはこういった潜在的な収入源につながる機会をつかんでいくつもりです。

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Manickam 氏によると、世界中で少なくとも25万件のフェスティバルが毎年開催されているという。Coachella や Burning Man といった人気あるイベントがますます多くのミレニアル世代や著名人を引きつけており、フェスティバルに対する需要は確実に存在する。競合には他にも、FestivalFinder、Festivals.com、Festicket といったオンラインポータルサイトがあるが、Everfest は昨年9月、そういったポータルサイトの1つである Fest300を自社のサイト編集チームを拡大する目的で買収している。
既存投資家の Red Frog Events および Joie de Vivre Hotels の設立者 Chip Conley 氏も今回のラウンドに参加している。新たに調達された資金は、マーケティングイニシアチブの拡大、国際的なフェスティバルの選択肢増大(現在は全データベースの約10%)、および現在25名いるチームの増員に充てる予定。Everfest はまた、プレミアムメンバー向けに、特典の管理や引き換えなどに対応するモバイルアプリの開発も目指している。
テキサス州オースティンとサンフランシスコに拠点を置く同スタートアップは、これまでに600万米ドル余りの資金を調達している。
【via VentureBeat】 @VentureBeat
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