インドの格安ホテルスタートアップTreebo、香港のヘッジファンドらから3,400万米ドルを調達——ソフトバンク出資のOyo Roomsと競争激化へ

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Image credit: Treebo

インドのオンラインビジネスホテルチェーン Treebo がシリーズ C ラウンドで3,400万米ドルの資金調達を行った。香港に拠点を置くヘッジファンドの Ward Ferry Management と Karst Peak Capital が新規投資家として参加し、同ラウンドをリードした。既存投資家としては、SAIF Partners や Matrix Partners India、Bertelsmann India Investments などが参加した。これら既存投資家は過去2回のラウンドで総額2,300万米ドルを投資している。

Treebo にとっての最大のライバルは Oyo Rooms で、同社はこれまでに日本の巨大企業ソフトバンクから約2億米ドルを調達している。これら2つのスタートアップは本質的にビジネスモデルが異なる。

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2012年設立の Oyo は主に、クライアントとなるホテルの客室の一部のマーケティングを引き受けてブランディングを行っている。つまり、半在庫型モデルだ。これによって標準化された顧客エクスペリエンスを保証しようという狙いがあるのだが、いろいろな都市に様々なビジネスホテルが存在するため、これを実現するのは難しいかもしれない。また、ホテル内で Oyo の部屋とそうではない部屋の境界線が曖昧になってしまう可能性もある。

これに対し、2015年ローンチの Treebo は完全な在庫型モデルをとっている。同社がパートナーとなるホテルの運営を引き受け、その運営方法はフランチャイズに似ている。これにより、顧客エクスペリエンスの質を管理しやすくなるが、Oyo のアグリゲーターモデルと比較してスケールアップのスピードが落ちてしまう。

最近では、Oyo も在庫型モデルを採り入れており、自社ですべての管理を行うスタイルのホテルチェーンをローンチしている。しかし、規制当局への提出書類によると、同社は前会計年度に7,750万米ドルもの多額の損失を計上しており、この損失額は前の年の25倍にもなる。

また、今年に入り、インド最大のホームステイポータル Stayzilla が閉鎖された。損失が積み重なったことや、それを補填する資金が得られなかったことが要因。

インド国内全域の数千にも及ぶホテルと契約している Oyo に対し、Treebo は300のフランチャイズを運営している。2016年3月までの会計年度における Treebo の損失額は、400万米ドルという割と少なめな額となった。同社は、ホスピタリティ分野で経験豊富な香港の新規投資家らと協力して、黒字化の達成を目指している。 Treebo の共同設立者である Sidharth Gupta 氏はこう語る。

持続可能なビジネスを構築するという当社のアプローチが彼らに響いたことを嬉しく思っています。

今回の件の興味深い点は、Ward Ferry がインドの大手旅行ポータル MakeMyTrip の投資家でもあり、この MakeMyTrip がビジネスホテルの提供を積極的に行っているということだ。同社は、Oyo と Treebo にとってのライバルである FabHotels に、投資と提携に向けて交渉を行っているとの報道もある。この提携が実現すれば、MakeMyTrip ポータル上で提供されている航空チケットやホテルの予約パッケージの幅が広がることになる。

【via Tech in Asia】 @techinasia

【原文】

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