Alipay(支付宝)、ヨーロッパ進出を本格化——ユーザ合計500万人を抱えるデジタルウォレットアプリ企業6社と提携、QRコードを一本化へ

by TechNode TechNode on 2019.6.24

Photo credit: Ant Financial(螞蟻金融)

中国のモバイル決済サービス大手 Alipay(支付宝)は10日、乱立しているQRコード決済サービスを1つに統一すべく、ヨーロッパの複数のデジタルウォレット企業と提携したことを発表した。

Alipay の提携先となるのは、フィンランドの ePassi と Pivo、ノルウェーの Vipps、スペインの MOMO、ポルトガルの Pagaqui、オーストリアの Bluecode。Alipay はこれらの企業と提携して、ヨーロッパで乱立しているモバイル決済サービスを1つの QR コードサービスに統一する考えだ。

今回の提携によって、ヨーロッパのモバイル決済アプリユーザは、提携先6社のデジタルウォレットの決済方法を採用しているヨーロッパ10ヶ国の販売業者に対してアプリを使って支払うことができる。提携先のデジタルウォレット企業は、Alipay が提供する統一されたQRコードを使うことになる。ヨーロッパで Alipay を使うことになるユーザの大半は中国からの観光客だ。これらのユーザも Alipay の提携先となる決済アプリを採用している販売業者に対して Alipay を使って支払うことができる。

今回の提携は、同社の QR コード標準を採用すべく、去年12月に Vipps、ePassi、Alipay の間で結ばれたパートナーシップに基づいて構築されている。Alipay によると、今後はヨーロッパにおけるサービスをさらに多くの国に展開していくという。

今回 Alipay と提携した6つのデジタルウォレット企業は、ヨーロッパで合計500万人のユーザを抱え、19万の販売業者が登録している。

Alipay や WeChat Pay(微信支付)などのモバイル決済企業は、ヨーロッパに大挙して押し寄せている中国人観光客から利益を得ようとしている。貿易摩擦が激化する中でも、ヨーロッパは中国人にとって最も人気のある観光地の1つとなっている。

貿易摩擦の影響で Alipay のアメリカ進出は難航しているため、同社は現在ヨーロッパとアジア地域の市場に注力している。

Alipay ヨーロッパのトップを務める Roland Palmer 氏は最近、中国とアメリカの貿易戦争によって Alipay の成長が減速するという懸念を一蹴した。同氏によると、過去1年間で Alipay のサービスを採用したヨーロッパの販売業者の数は3倍になったという。

Ant Financial(螞蟻金融)の CEO Eric Jing(井賢棟)氏は声明で次のように語った。

弊社がより多くの販売業者と中国人観光客の橋渡しをしながら、ヨーロッパにおけるスマートなライフスタイルと IT 化の推進に一役買えることを喜ばしく思っています。モバイル決済は世界中どこでも使えるものであり、サッカーと同じように人々の心を1つにできるものだと考えています。

【via TechNode】 @technodechina

【原文】

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