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中国でテック企業・起業家向けにメディア、情報ポータル、コーワキングスペースを提供する 36Kr(36気)は、NASDAQ GS(Global Select Market)に上場申請した。米国証券取引委員会に提出された F-1 様式によると、Ant Financial(螞蟻金融)の支援を受ける 36Kr の公募金額は1億米ドルで、この金額は変更される可能性がある。

Image credit: 36Kr
36Kr は2011年の設立。ニュース発行と情報プラットフォームの「36Kr media」、ベンチャーキャピタル部門、コワーキングスペース運営の「Kr Space」の3部門からなる。昨年、テックビジネスサイトを運営するシンガポール子会社 KrAsia はシードラウンドで100万米ドルを調達した。この子会社は、東南アジアのスタートアップシーンの英語による取材を行っている。
時を同じくして、36Kr は1億4,400万ドルの VC ファンドもローンチしている。消費向上、ハイテク、医療、文化などの分野でアーリーステージ、ミドルステージの企業を支援するためのものだ。証取委への申請にの中で、36Kr は、オンライン広告サービス、企業向け付加価値サービス、サブスクリプションサービスなどビジネスサービスを提供するとしている。
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Image credit: Masaru Ikeda
同社は2019年上半期に約2,940万米ドルを売り上げており、昨年同時期の1,040万米ドルよりも数字を伸ばしている。Crunchbase News によれば、同社の2019年上半期の売上総利益は31.5%で、昨年同時期よりも33.7%下落した。
同社の当期純利益は2017年と2018年は黒字だったが、今年上半期は660万米ドルの赤字だった。これは従業員コストの上昇によるものだが、この金額には一回払いの株式による支払報酬が含まれる。2019年第2四半期には一般管理費が540万米ドルにまで上昇、前の2019年第1四半期の5倍にまで膨らんだ。
【via Tech in Asia】 @techinasia
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