17歳が創業したAll-Star eSports League、ゲームコントローラメーカー社長から数百万ドルを調達——高校向けに参加無料のeスポーツ大会展開

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All-Star eSports League を運営する Jordan Zietz 氏
Image Credit: All-Star eSports League

17歳の Jordan Zietz 氏は、高校向け e スポーツ大会 All-Star eSports League の挑戦者そのもののようなプロフィールの持ち主だ。しかし、彼は実際にリーグに参加することはない。それは、このリーグを始めたのが彼自身であり、All-Star eSports League の CEO こそ彼だからだ。

Zietz 氏は最近、All-Star eSports League のためにゲームコントローラメーカー PowerA の社長 Eric Bensussen 氏から数百万米ドル規模の資金を調達したことを発表した。All-Star eSports League は、同社が開催する無料の高校向け e スポーツリーグで数百万米ドルにおよぶ奨学金や賞金などを提供しようとしている。また、今後はFortnite、Overwatch、Super Smash Bros. Ultimate などのゲーム大会の開催を予定している。

こうした e スポーツリーグはサッカーやバスケットボールのリーグと同じように、大学生 e スポーツプレーヤーを育てる育成システムにもなりうる。また、いずれは年間の賞金額が3億米ドルになるようなプロの大会に発展していく可能性もある。e スポーツリーグは、より多くの学生が何らかのスポーツに関われるようにするための手段でもある(11月第2週には、筆者は Esports BAR Miami のイベントに行く予定だ)。

Image Credit: All-Star eSports League

e スポーツをやっているのはたいてい、カリキュラム外のスポーツに参加していない学生ばかりなのに、他の学生をどうやって関わらせるのかと大半の学校は言っています。(中略)

身体能力の高くない人が、通常のスポーツで賞を取ることは難しいでしょう。私自身、高校ではよく怪我をしていました。サッカーやラクロス、ボートにも挑戦したことがありますが、両膝や足首、背中を痛めてしまいました。想像できる限りのあらゆる怪我をしたと言ってもいいくらいです。そうした中で、スポーツは自分には向いていないことに気づいたのです。(Zietz 氏)

Zietz 氏は過去6か月でリーグを急速に拡大させ、今では登録チーム数が5,000を超えるという。しかし、彼には手強いライバルがいる。前のシーズンで League of Legends の大会を開催した競合の PlayVS は数週間前、5,000万米ドルを獲得したことを発表した。他にも High School eSports League というライバルがいる。しかし、Zietz 氏は、PlayVS が学生から大会参加費を徴収しているのに対して、All-Star eSports League には無料で参加できることをインタビューで語っている。

競合の企業は学生たちに参加費の支払いを要求していますが、私たちはそんなことはしません。そんなことをしたら才能ある学生が存分に力を発揮できなくなってしまいます。私自身が学生ゲーマーなので、PlayVS のやり方とは違って誰もが参加できるモデルが望ましいと考えています。

Zietz 氏がアイデアを得たのは昨年、自身が通うフロリダ州ボカラトンのパインクレスト学校で e スポーツチームを組もうとしていたときだった。既存のリーグに参加するために毎年数百米ドル払うくらいなら、自分でリーグを始めようと思いついたのだ。

All-Star eSports League は最も資金が豊富な e スポーツリーグではないかもしれません。でも、そんなことはそもそも問題ではありません。私たちは他社よりもはるかに効率的に資金を使っています。また、ユーザ層についてもよく理解しています。私自身が学生ゲーマーなので、同年代のユーザのことがよくわかるのです。無料でサービスを提供することの方がむしろ自然なことであり、成長に向けてすべてを注いでいます。

Zietz 氏の家族も起業家精神に溢れている。姉の Rachel Zietz 氏は13歳で最初の会社を立ち上げ、「Shark Tank」(アメリカ版「マネーの虎」)にも出演している。Jordan 氏自身は12歳で最初の会社であるビデオゲームレンタル企業を立ち上げている。e スポーツビジネスを始める前は VR 企業も立ち上げている。

Bensussen 氏は声明で次のように語った。

これまでずっとスポーツとゲーム両方に熱中してきました。でも、この情熱を次のレベルへと引き上げてくれる Jordan 氏と一緒に仕事ができるのはとても嬉しいことです。彼は自分がやっていることを本当に大切にしています。それが会社の成功にとってポジティブな影響を与え続けているのだと思います。

Zietz 氏は新たな投資ラウンドを利用して、リーグの可能性をアピールするとともに、国中の学生が大会に参加できるようにしようとしている。また、All-Star eSports League の賞金総額を増やすためにも使われる。奨学金やコンピューター機器、ゲーム機器、その他の賞のために100万米ドル以上が用意されるという。

All-Star eSports League の従業員数は12人で、大人もいれば高校生もいる。Zietz 氏によると、自身が未成年であるため、守秘義務契約書などの書類には両親にもサインしてもらう必要があるという。

Zietz 氏は言う。

難しいチャレンジですが、楽しみなチャレンジでもあります。All-Star eSports League ではすべての情熱と自分の好きなことを生産的な形に発展させることができます。両親や姉、メンターにもよく相談しに行っています。意見をもらうために、これまでの人生で出会った人たち、例えば学校の先生も総動員して取り組んでいます。

現在、All-Star eSports League は様々なチームや高校との契約締結を急いでいる。

できるだけ多くの高校と契約することが一番の目標です。現在のところ、契約数では私たちが圧倒的な数を誇っています。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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