Google、ジャーナリズム緊急救援基金を設立しローカルニュースを支援へ

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Google via Flickr by YsfYlmz

新型コロナウイルスによってメディア産業が打撃を受けていることから、 Googleは全世界の地方報道機関に向けてジャーナリズム緊急救援基金を設立することを発表した。

Googleのニュース担当VP、Richard Gingras氏のブログ記事によると、COVID-19拡散防止のため広範囲に渡って封鎖が行われたことで、ローカルニュースがさらに重要視されてきている。地方の報道機関は、コロナの流行で読者からの需要が高まっているが、広告収入は壊滅的だ。

消費者の多くが景気後退のあおりを受けており、サブスクリプションモデルも落ち込んでいる。その結果、規模の大きさにかかわらず、報道機関は大幅な人員削減や、ひいては閉鎖に追い込まれている。すでにデマが広がり分裂が起ころうとしているが、ローカルニュースの崩壊はそうした情報不足をさらに拡大する恐れがある。

Googleニュースイニシアティブは、ジャーナリズム緊急救援基金を立ち上げ、世界中の何千もの中小規模のローカルニュースパブリッシャーを支援したいと考えています。 援助の対象は、この危機的な時代に地元コミュニティ向けのオリジナルニュースを配信する報道機関です。地域に応じて、ごく小さな地元密着型の報道機関には数千米ドルを、大規模な報道機関には数万米ドルを提供します(Gingras氏のブログより)

Googleは基金の規模を明らかにしていないが、1億米ドルを約束したFacebookによる同様のプログラムに次ぐものと思われる。Gingras氏はフォーム入力による同プログラムの申し込み期限を4月29日としている。締め切り後、採用者が発表される予定。

加えてGoogle.orgは、情報源を提供する国際ジャーナリストセンター(International Center for Journalists)およびトラウマに苦しむジャーナリストをサポートするコロンビア大学ジャーナリズム大学院のジャーナリズム・トラウマ・ダートセンター(Dart Center for Journalism and Trauma)に100万米ドルを寄付する予定。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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