キャラクター制作やマーケのMinto、カカオピッコマなどから6.6億円を調達——ウェブトゥーン、Web3事業拡大へ

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左:「ピッコマ」、右:Minto のキャラクター達
Image credit: Kakao Piccoma, Minto

※この記事は英語で書かれた記事を日本語訳したものです。英語版の記事はコチラから

昨年10月、ベタックマやビジネスフィッシュなど、メッセージングアプリなどで利用されるキャラクター制作で知られるクオンと、マンガやアニメ分野のマーケティング会社 wwwaap が合併し、Minto という会社が生まれたのは既報の通りだ。この合併は、クオンが持つアジアを中心としたネットワークを通じて、wwwaap のクリエイターが作った作品の流通が可能になること、また、クオンは自らが制作したキャラクタ以外にも、サードパーティーが制作したコンテンツの流通を助ける役割を担えるようになると伝えた

奇しくもこの記事では、韓国を起源とする「ウェブトゥーン」の波が日本市場にも伝播し、この流れを掴んだ「ピッコマ」を運営するカカオジャパン(2021年11月、カカオピッコマに社名変更)の時価総額は8,000億円を超えたことをお伝えした。この時点では、Minto にとってカカオピッコマは競合であるのか、仲間であるのか、はっきりしていなかったのだが、どうやら手を組むことにしたようだ。

Minto は10日、カカオピッコマ、三井住友海上キャピタル、みずほキャピタル、オー・エル・エム・ベンチャーズ(IMAGICA GROUP の投資子会社)から約6.6億円を調達したと発表した。三井住友海上キャピタル、みずほキャピタル、オー・エル・エム・ベンチャーズは、2019年2月に実施したラウンド(シリーズ B ラウンド相当と推定)に続くものだ。今回のラウンドを受けて、累計調達額は約14.6億円に達したことになる。

新会社が生まれた時、読者の中には、Minto という新社名から同社が Web3 事業に進出する可能性を感じた人もいたはずだ。今年2月には、Web3 関連の事業に複数携わる箭内実氏が Minto に事業開発担当として入社している。Minto はカカオピッコマからの資本を受け入れたことで、ウェブトゥーンだけでなく、Web3 プロトコル「BORA」を開発する Meta Bora や、ブロックチェーン「Klaytn」を開発した Ground X など、韓国 Kakao 関連企業と Web3 事業でも連携する可能性が高まるだろう。

Minto は5年前、カカオトークでのスタンプ事業でカカオピッコマと協業を始めており、この協業が後に韓国における Minto のキャラクターのヒットに繋がったという。Minto は昨年ウェブトゥーン制作スタジオ「Minto Studio」を開設、カカオピッコマとウェブトゥーンの共同制作を始めており、また、ウェブトゥーンを使った広告やマーケティングにおいても、Minto の旧 wwwaap のチームが持つマンガを使った SNS マーケティングの力が発揮されるとみられる。

Minto は昨年、メタバースプラットフォーム「The Sandbox」と提携、The Sandbox 上でオリジナル NFT 販売、同社がキャラクター開発した NFT プロジェクト「CryptoCrystal」との連携、同社のクリエイターネットワークから生まれた NFT コンテンツ展示などを開始した。今年4月からは、NFT 総合マーケットプレイス「LINE NFT」 でも、オリジナルキャラクターや人気クリエイターのコンテンツの NFT 作品の販売を始めている。

この分野では、昨年、アニメイト傘下に入ったロケットスタッフが、ウェブトゥーンを日本市場で開拓する事業に着手している

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