
Image credit: Opn
※この記事は英語で書かれた記事を日本語訳したものです。英語版の記事はコチラから。
東京やバンコクに拠点を置くフィンテックスタートアップ Opn(旧 Omise、旧 Synqa)は9日、シリーズ C+ ラウンドで1億2,000万米ドルを調達したことを明らかにした。ロイターは、この調達を受けて、同社がユニコーン(時価総額10億米ドル以上)となったと伝えている。日本では5社目のユニコーンとなる。
このラウンドに参加したのは、JIC ベンチャー・グロース・インベストメンツ、三菱 UFJ 銀行、Mars Growth Capital(三菱 UFJ フィナンシャル・グループとイスラエルの Liquidity Capital の合弁)。
同社は2013年、CEO の 長谷川潤氏と COO の Ezra Don Harinsut 氏により設立されたスタートアップだ(当時の社名は Omise)。2020年6月には、トヨタ自動車系列の複数企業、タイのサイアム商業銀行傘下にあるホールディングス企業 SCB 1OX などから8,000万米ドルを調達している。
Opnの顧客には、トヨタ自動車やタイの免税店大手 King Power などがいる。主に日本や東南アジアで、マクドナルドやトヨタ自動車など7,000以上の加盟店にサービスを提供している。

<Opn のこれまでの軌跡>
- SYNQA、タイのイベントチケット・マーケティングプラットフォーム「Eventpop」を買収
- SYNQA、自社サイトでのNFT運営を簡単実現できるAPI&SDK「Opn.Mint」をβローンチ
- トヨタ系ら85億円出資したSYNQA(シンカ)、企業を「フィンテック化」させるその手法
- Omise、野村ホールディングスから資金を調達
- GBとOmise創業者、長谷川氏がブロックチェーン事業支援「BUIDL」設立ーー企業資産を取引可にする「デジタルアセット化」の衝撃
- Omise、シリーズB++ラウンドでグローバル・ブレイン、三井不動産、SMDVから資金調達
- Omise、仮想通貨取引所事業参入に向け子会社を設立へ
- OmiseGOとグローバル・ブレイン、ブロックチェーンに特化したコワーキングスペース「ニュートリノ」の世界展開を開始——第1号は渋谷から
- グローバル・ブレイン、Omiseらとブロックチェーン特化ファンドを組成へ——世界展開するコワーキングスペースも開始、第一弾は渋谷から
- タイ発決済スタートアップのOmise、MUFG傘下アユタヤ銀行のCVCから資金調達を実施
- Think about community not ICO.【ゲスト寄稿】
- タイのOmise、モバイル通信大手DTAC傘下のPaysbuyを買収——決済プロバイダ二大勢力統合で、東南アジアで電子マネー/決済サービスを加速
- タイ発オンライン決済サービスのOmise、ICOで2,500万米ドルを調達——VCからの累積調達額を上回る
- OmiseがAlipay(支付宝)に対応、タイのeコマースサイトで中国からのオンラインショッピングが可能に
- 日本からアジアへ、オンライン決済のOmiseが1750万ドル(約17.5億円)調達、東南アジア地域のフィンテック最大規模調達額に
- タイ発日本人起業家が仕掛ける決済プラットフォーム「Omise」がGGVから資金調達、シンガポール進出へ
- 東南アジアのコマース決済ソリューション「Omise」が260万ドルを調達
- 日本人起業家が仕掛ける、アジアの決済プラットフォーム——タイのOmiseがEast Venturesから30万ドルを調達
BRIDGE Members
BRIDGEでは会員制度の「Members」を運営しています。登録いただくと会員限定の記事が毎月3本まで読めるほか、Discordの招待リンクをお送りしています。登録は無料で、有料会員の方は会員限定記事が全て読めるようになります(初回登録時1週間無料)。- 会員限定記事・毎月3本
- コミュニティDiscord招待