無人決済店舗開発のTOUCH TO GO、東芝テックと組み全国展開へ

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本稿はKDDIが運営するサイト「MUGENLABO Magazine」掲載された記事からの転載

無人決済店舗システムを展開する TOUCH TO GO は今月初め、同社の「TTG-SENSE」と「TTG-SENSE MICRO」について、東芝テックとの協業により全国展開を開始すると明らかにした。

TTG-SENSE と TTG-SENSE MICRO は、施設内コンビニエンスストアやお土産・雑貨店、オフィス内小売などを対象にした無人決済店舗ソリューションだ。遠隔監視されており、コールセンターによる顧客対応や安全管理が可能になっているのも特徴の一つだ。昨年、狭小スペースでも導入可能なモデルとして紹介され、ファミリーマートへの導入で注目を集めた。

これに先立ち、TOUCH TO GO は昨年、東芝テックと5月に業務提携、9月に資本業務提携を明らかにしている、東芝テックが持つ販売・保守ネットワークを活かした BPO サービス(店舗業務の請負)の提供により無人決済店舗を全国展開し、これまでスペースの広さや採算性の問題から実現しなかった狭小地などでの小規模経済圏の創出に取り組む。

東芝テックとの協業の舞台裏などについて、TOUCH TO GO 代表取締役社長の阿久津智紀氏に話を聞いた。

TOUCH TO GO 代表取締役社長 阿久津智紀氏

TTG-SENSE MICRO ですが、ファミリーマートの無人店舗などに使われているのと同じ技術ですか?

阿久津:TTG-SENSE は既存の店舗に入れられるのですが、導入する側は大変なので東芝テックさんに売ってもらうにはもう少し簡単にする必要がありました。そこで作ったのが TTG-SENSE MICRO です。櫓(やぐら)で形が決まっているため自動販売機みたいに置くだけで済みます。

スペースを確保出来ていればいいということですね。技術的には、フレームワークを TOUCH TO GO が提供して、POS などの決済回りを東芝テックが提供するのですか?

阿久津:POS も含めて TOUCH TO GO が担当です。東芝テックさんには営業、販売、導入、保守をお願いしております。我々はスタートアップなので販売網、地方への導入と保守が課題になるので、その点をサポートしていただいています。

大企業の東芝テックとスタートアップの TOUCH TO GO が接点を持ったきっかけを教えてください。

阿久津:元々、私は駅ビルの売上管理システムや小売系のシステムをやっていたので繋がりがありましたし、東芝テックで新規事業を担当している役員の平等さん(東芝テック執行役員新規事業戦略部長 平等 弘二氏)と懇意にさせていただいた中、東芝テックさんとしてもフリクションレスの仕組みをどこと組むかを模索した中で、TOUCH TO GO をパートナーに選んでいただき、資本も入れていただきました。今、東芝テックさんからは TOUCH TO GO に出向でメンバーも来てもらっています。

この無人決済店舗は、具体的にはどういう所に配置されますか?

阿久津:東急ストアさんの例だと、ショッピングセンターの休憩室に設置しています。たまプラーザ店では、スタッフの方は休憩室が遠くて休憩時間も短いので、休憩室の中でTTG-SENSE MICROを活用していだいております。1日に1回程度、東急ストアさんに品物を詰めていただくことでサテライト運用しております。利用料は基本ランニング課金でご提案しておりますが、補助金を活用したい等の要望で一部ショットでいただいているケースもあります。

反響はどうですか?

阿久津:東芝テックさんと資本提携したこと、展示会「リテールテックJAPAN」に一緒に出店しことからたくさん要望をいただくようになりました。今回、(東芝テックさんの)地方の営業の方にも売っていただける仕組みになったので、首都圏以外からの反響を多くもらっています。

簡単に売れる仕組みというのは、導入をする時に、システムをキッティングして送って、現地で組み立てればいいという状態にした点が大きいと思います。今後、営業担当の方に無人決済システムの運用方法を理解してもらう必要があるので、資料や会議を通して啓蒙・教育を強化していきたいと思います。普通の商品と同じように、無人決済システムを東芝テックさんに売っていただけるようにするまでは大変でしたが、やっと全国でできるようになったので大きな成果だと思っています。

∞ LABO のテーマの一つは、大企業とスタートアップを繋いで、オープンイノベーションを起こすことです。TOUCH TO GO として、他に組んでみたい企業や業態はありますか。

阿久津:様々な小売り店さんから要望を受けているのでしっかりと広げたいです。活用方法としては無限に選択肢があって、地域の物産品をうちの仕組みを使うことで流通性を高めることができるので、そのあたりに活用していきたいです。

ありがとうございました。

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