ガイアックスが社内SNS「Co-Work」をリリース。加熱するビジネスチャットツール

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企業向けSNSなどを提供しているガイアックスが、組織内における情報共有やコミュニケーションツールとして「Co-Work」をリリースした。

ガイアックスは、内定者フォローや新人教育、育休者向けSNSなど利用者や目的に絞ったSNSの開発を展開していた。その中で、企業における社内SNSに注目。より業務に専念し、業務効率を図るためのツールとしてCo-workを開発した。

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Co-workは、登録の際にはまずは企業ドメインが必要だ。そのため、フリーアドレスは登録できない。また、機能もファイル共有と多数タスク依頼としてのメンション機能に絞った。メンション機能によって情報をストックしタスクが完了しかたどうかを相手に確認することができる。さらに、プロジェクト単位でのグループ作成だけでなく「カンパニー」というタイムラインを搭載。自分が参加していないグループでも社内の他のメンバーが投稿した公開情報を閲覧することが可能だ。他部署の活動の可視化などを踏まえて、企業内における自身のプロジェクト以外の範囲を超えた情報共有を促すことを目指している。

「これまでのビジネスチャットツールなどと違い、企業内のツールに特化した仕様になっています。特に大きな企業ではプロジェクト型で組織が運営されており、またメールの情報量も多い。そうした企業において、より業務効率を図るためのエンタープライズ向けとして提供していきたい」。

コーポレートコミュニケーション推進部部長の佐別当隆志氏が語るように、スタートアップのみならず、大手企業へのICT環境を構築するサービスの参入の可能性はまだまだあるといえる。

今後は、スマホへの最適化、英語のみでなく中国語や韓国語への対応を実施する予定だ。外出や海外展開など、移動の多いスタッフを抱えている企業への展開を考えているという。他にも、ユーザコミュニティを形成し、ユーザフィードバックを重視した開発をおこなっていく。

加熱するグループチャットやエンタープライズ向けサービス

情報量が膨大化した現代において、TwitterやFacebook、LinkedIn、メールにLINEなどのツールでのやりとりが多く、筆者もどの人にどのツールでやりとりをしたか、またどの人はどのツールだと反応がよいか、など色々と考える機会も多い。

それぞれのツールによって、また人によってツールの使い分けも多様で、そうした混在したやりとりに対する改善が今後図られることを期待する。また個人やスタートアップ以外でも、Co-workなどのようなビジネスチャットツールは盛り上がりをみせている。Chatworkは、現在ではユーザ数を15万人以上を誇り、北米のみならずアジア圏へも展開をみせている。グループウェアサービスのサイボウズLiveも、ユーザ数が30万人を突破し、グループイベントをGoogleカレンダーツールに表示できるなど、サービスの拡充を図っている。企業における情報共有としての利用拡大として、国内の様々なジャンルの企業に対してアプローチを進めている。海外サービスだと、ToDo管理サービスのasanaもタスク管理として日本国内でもユーザ数を増やしている。

ビジネスにおける企業内、企業と個人、個人と個人でのコミュニケーションなど、多様なコミュニケーションの可能性がある中、どのそれぞれの利用シーンに応じたサービスが、今後益々展開されると考えられる。ビジネスをより効率化を図るための新たな動きとして、今後も注目していきたい。

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