恥ずかしい英語におさらばできる無料の本格英文チェッカー「Ginger」が日本で正式ローンチ

Yukari Mitsuhashi by Yukari Mitsuhashi on 2013.4.24

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イスラエル発の英語学習アプリ付き英文チェッカー「Ginger(ジンジャー)」が、日本で正式にリリースされた。ブラウザにインストールもしくは専用ソフト(Microsoft Office対応)をダウンロードすることで、書いている英文に対して自然なネイティブの英語をレコメンドしてくれる。2008年のリリース以降、月間アクティブユーザは100万人を超え、ダウンロード数は200万を突破した。英文が、Gingerが提案する候補に訂正される数は、月間1,100万件以上に及ぶ。

今回の正式ローンチに際して、イスラエルからプロダクトマーケティングの責任者であるDavid Noy氏が来日した。プレスカンファレンスでは、500 Startupsのメンターでもあり、東京を拠点とするエイリアン・アイのJames Hollow氏が通訳として登場。同社は日本のグローバル競争力を高めるために最適な製品やサービスを海外から持ち込み、その普及を支援している。

Gingerを一言で表すなら、「ネイティブみたいな英語が使えるようになる」サービスだ。既存の英語ツールに見られる単純なスペルチェックだけでなく、文法チェックや文脈に基づいた表現までも教えてくれるのだ。ビジネス文書やメールはもちろんのこと、Facebookに投稿する際にも使える。インターネット上にある何十億もの英単語やフレーズを言語解析および統計解析するコアテクノロジーが、高いレコメンドの精度を実現している。

Gingerには2つのモードがある。スペル・文法チェックをしてくれる「英文チェッカー」と、「学習アプリ」。文法チェックでは、前置詞の間違いから過去形にすべきところを現在形にしているといった細かいチェックに対応。現在はMicrosoft Office版として提供される学習アプリは、訂正された英語表現や文法を正しく覚えるためのモードだ。自分が頻繁にしているミスを特定できるため、苦手なポイントを集中的に克服することができる。またイギリスとアメリカ英語で発音もしてくれる。

英文チェッカーは完全無料、学習アプリは月額4.9ドルもしくは3年プランで59ドルだ。また、今回世界で初めてお披露目されたのが、リフレーズ機能。正式リリースはまだ少し先だというが、ただ間違いを修正するだけでなく、以下の写真のようにより良い表現の選択肢を提供する。

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現在はアメリカ、イギリス、東アジアにユーザが多いGingerだが、今回の正式ローンチからもわかるように日本市場を非常に重要視している。世界で英語を第二言語として利用する人数は10億人以上で、グローバル化が進むについれて英語を習得するニーズは高まる一方だ。世界の603億ドルといわれる英語市場の、実に10%を日本が占める。また日本市場では、デジタル学習が占める割合も21%と他国に比べて大きい。Noy氏はこう説明する。

よく、Gingerはなぜシリコンバレーではなくイスラエルから生まれたのか、と聞かれる。確かにシリコンバレーはテクノロジーのメッカで、かつ英語を母国語としている。でもGingerは、英語を母国語にしていないイスラエルだからこそ誕生したサービスだ。イスラエルは厳密には島国ではないものの、ヘブライ語を話す世界唯一の国。そのため、より一層英語を話すニーズを感じる。ここは日本人とイスラエル人にある共通点だと思う。

また今回のプレスカンファレンスでは、イスラエルがスタートアップ国家であるということにも言及があった。1948年に生まれた歴史の短い国家で、人口はわずか700万人。だが、国を挙げてITやテクノロジー業界の繁栄に取り組んでおり、世界一を誇るイノベーションメトリクスがあるという。米国以外の企業でNASDAQに上場する企業数は最も多く、また人口比率でのハイテクスタートアップ起業率も高い。

そんな小さなテクノロジー大国から生まれた注目のサービスであるGingerは、45人のチームから成る。そのほとんどが開発者とR&Dだ。これまでに、エンジェル投資家やベンチャーキャピタルら2100万ドルを調達しており、筆頭出資者は香港のHorizon Venture Capitalだ。BtoCプラットフォームのGingerだが、今後は教育機関や企業への導入なども検討しているという。3ヶ月ほど前にリリースしたAndroid版についても、近いうち日本でリリースされる予定だ。

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