Alibaba(阿里巴巴)がKabamに1億2000万米ドルを出資し、ゲーム分野に進出

SHARE:

kingdomcamelot

Wall Street Journal によるとAlibaba(阿里巴巴)は、サンフランシスコに本拠を置く Kabam に1億2000万米ドルの資金提供を行った。同社はゲームオタク向けの無料マーケット用ゲームを主に開発している。この投資により Alibaba は Kabam の取締役会の一員となり、またAlibaba の 小売部門 Taobao(淘宝)やチャッオアプリ Laiwang(来往)等のアプリ経由で、ファンタジーをテーマとした多くのゲームを中国のモバイル市場で販売する権利も手に入れた。

Kabam の CEO である Kevin Chou 氏によると、Alibaba の投資によって中国やアジアに同社のゲームを配信することができ、「即座にインパクトをもたらす」ことになるという。

Kabamは、Kingdoms of Camelot や The Hobbit: Kingdoms of Middle-earth のようなモバイルストラテジーゲームを作っていることで知られている。この2つのゲームは1億米ドル以上の利益を生み出した。同社は The Fast and the Furious や The Hunger Games シリーズのような映画のライセンス権に基づくさらなるゲームに力を入れていく予定だ。

Alibaba のゲーム分野への投資は、中国のポータル大手 Tencent(騰訊) が以前使った戦略と同じだ。Tencent は複数参加型の人気オンライン戦場ゲーム League of Legends を開発した Riot Games に2億3100万米ドル、Gears of WarやUnreal Tournament 等のアクションゲームを開発した Epic Games に3億3000万米ドルの資金提供を行った。

Kabam と Alibaba は資金提供に関する詳しい情報をいまだ明らかにしていない。Kabam が Alibaba に協力し中国のユーザ向けに Kingdoms of Camelot のローカライズに手を貸すかどうかは現時点ではまだ不明だ。Candy Crush Saga のような普遍的テーマのゲームに比べ、アーサー王の伝説を題材にしたゲームを使っての売り込みは難しいため、中国の新たなユーザを獲得できるかどうかは Alibaba のアプリの人気次第だ。

関連ニュースとして、Alibaba は9月に新規株式公開を行い 200億米ドル以上の資金を集める見込みだ。

【via e27】 @E27co

【原文】

Members

BRIDGEの会員制度「Members」に登録いただくと無料で会員限定の記事が毎月10本までお読みいただけます。また、有料の「Members Plus」の方は記事が全て読めるほか、BRIDGE HOT 100などのコンテンツや会員限定のオンラインイベントにご参加いただけます。
無料で登録する