Alibaba Group Holding(阿里巴巴集団控股)は、中国のオンライン・フードデリバリ Ele.me(餓了麼)に12.5億ドルを出資することで合意したと、中国のビジネス金融メディア Caixin(財新)が今日(原文掲載日:12月25日)伝えた。
報道によれば、両者は1週間前の12月17日に合意したとされ、Alibaba は27.7%の株式を確保する大株主になる。2016年2月の春節(旧正月)後には、ディールが完了する見込みだ。
「今、おなか空いてる?」という意味を持つ Ele.me は、今回の調達に先立ち、今年8月に6.3億ドルを調達している。現在のバリュエーションは45億ドルに上るとみられる。
Tencent Holdings(騰訊控股) も Ele.me の投資家であることから、Ele.me は BAT(Baidu、Alibaba、Tencent)を構成する2つのメンバーを投資家に迎えたことになる。BAT の3社は、今年の中国のインターネット・ビジネス界においては、大きな役回りを演じた。
Tencent が支援する Didi Dache(嘀嘀打車)と Alibaba が支援する Kuaidi Dache(快的打車)は2月に合併し、中国最大のタクシー配車会社 Didi Kuaidi(嘀嘀快的)となった。10月には Baidu が中国最大のオンライン旅行会社 Ctrip(携程)の株式25%獲得と引き換えに、Qunar(去哪)の株式を売却した。
今月初めには、Alibaba は香港の英語紙 South China Morning Post の買収を確認している。
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