Xinhuaは先日、中国eコマースに関する良いニュースを報じた。身体の不自由な多くの人が、中国eコマースサイトで労働の機会を得て生計を立てる方法が増えているというものだ。
中国のeコマースサイトTaobaoの例では、3万人を超える身体の不自由な人がTaobao.comでオンライストアを運営している。同サイトでは昨年、身体の不自由な人が自宅でできるコールセンターの就業プログラムをスタートさせた。
2011年の中国eコマース市場規模は巨大で、その売上は総額7,500億人民元(1,180億米ドル)に上った。この数字は今年さらに伸びる見込みだ。オンラインショップが、実際の店舗に足を運ぶよりもアクセスしやすいということを考えれば、身体の不自由な多くの人がそれを機会を大いに利用するというのも分かる。働くことを願う身体障害者に対する差別が依然として問題となっている状況では特にそうだ。Xinhuaはこの件に関し、パラリンピック選手のYang Bozun氏の言葉を引用している。
「身体の不自由な人の就職に関しては未だに差別があると認めざるを得ない。普通の人とは違った目で見られることもある。(中略)インターネットは、ある意味、簡単な解決策を与えてくれる」。
Xinhuaの報道が正しいとすれば、多くの人が勇気づけられるトレンドであることは間違いない。ネットを利用する中国人が増えてeコマースは大人気となっているが、その恩恵が身障者を含むすべての人に行き渡ることを願いたい。
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