NTTドコモがEコマース拡大を狙い、マガシークに友好的買収を提案

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【原文】

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日本の通信会社NTTドコモ(NYSE:DCM)はこのところ多角的にサービスを展開しているが、中でも注目すべきは、昨年12月にコンテンツ・ポータル dmarket を通じてオンライン・ショッピングを始めたことだ。今日、ドコモは、dshopping のサービスを拡大すべく、ファッションEコマースのマガシーク(TYO:3060) に買収提案を行った。

この友好的買収の提案の中で、ドコモはマガシーク発行全株式の41.67%にあたる、少なくとも8,829株を取得することを目指しており、これにはマガシークの親会社である伊藤忠商事の承認を必要とする。現在マガシークの市場株価は10万円だが、ドコモは1株あたり13.5万円で買い付けすることになり、計1300万ドル以上を費やすことになる。伊藤忠商事は、少なくともマガシーク株式の4分の1を保持し、主要株主として残ることになる。

ドコモの急速なEコマースへの進出にあたって、今回の買収は、今のところ食品の扱いしかない dshopping の大きな加速に貢献するだろう。食品サービスの開始は、日本最大の有機野菜・保存料無添加食品宅配の「らでぃっしゅぼーや」の株式取得によって実現した。現在、dmarket は10万種類の食品を販売しており、2015年までにドコモはEコマースを全売上の7%にまで引き上げたいとしている。

ドコモは6千万人以上のユーザを抱えており、マガシークと親会社の伊藤忠商事は、この新しいモバイル・コマース・チャネルから利益を得ることになるだろう。

マガシークは2003年に創業し、2012年の第2四半期には152万ドルの純利益を達成している。ドコモの買収提案の期限は、2013年3月14日までに設定されている。

【via Tech in Asia】 @TechinAsia

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