クローズドSNS競争から一歩リードするか、9人限定SNS「Close」がミクシィから約7000万円を資金調達

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多くの人がソーシャルネットワーク上で多く広く人とつながりすぎることに疲れ、リラックスしてコミュニケーションをとることのできる場所を求めている。

こうした人々のニーズに応えるべく、広くオープンなつながりをもたらすSNSではなく、Pathを筆頭に人数が限定されたクローズドなソーシャルサービスが数多く登場している。

クローズドSNS「Close」も、こうしたユーザのニーズに応えるサービスのひとつ。同サービスは9人限定のSNSとなっており、ユーザは同サービス上で大切だと思う友人を9人登録し、彼らとだけ日々の出来事や気持ちを共有することができる。

同サービスを提供するREVENTIVEは本日5月22日、ミクシィを引き受け先とした約7000万円の第三者割当増資を実施したことを発表した。出資比率は非公開。同社はKDDIが主催する∞Labo第三期にも採択されている。

今回のミクシィからの資金調達により、Closeは開発体制を強化し、さらなるユーザを獲得することに注力していく。Closeは日本語、英語、韓国語、中国語に対応しているが、日本国内での利用を優先的に広めようとしている。国内に注力しようとしている同サービスと、国内で多くのユーザを抱えるミクシィとの相性は良いだろう。

ただ、国内においてもクローズドSNSはライバルが多く、シェアを獲得していくことは簡単なことではない。クローズドSNSには、カップル限定SNSのPairyやCouple、Betweenなどがあり、1ヶ月限定で男女10人がクラスをつくるClassなど同系統のサービスがいくつか存在している。国内で4500万人のユーザを誇るLINEのグループ機能もクローズドSNSと似た体験を提供しうるし、さらには世界で600万人以上ものユーザを抱えるPathも、本格的な日本進出を始めようとしている。

Closeとミクシィの組み合わせが、どのようにこの激しい競争から抜けだそうとするのか。今後の動きに注目したい。

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