韓国のスタートアップで、動画広告作成プラットフォーム「Shakr(シェイカー)」を運営する Shakr Media は18日、日本のヤフーと提携し「Yahoo! ビデオクリエイター」をローンチしたことを発表した。
Shakr はテンプレートを使って簡単に商品紹介/人物紹介のプロモーション・ビデオが作成できるプラットフォーム。クラウドソーシング的にテンプレートを作成するデザイナーを有し、デザイナーにはレベニューシェアでテンプレートの作成料が支払われるしくみだ。ユーザは10分ほどでビデオを作成でき、作成は無料だがダウンロードにあたり50ドル支払う必要がある。Yahoo! ビデオクリエイターは、Shakr Media が日本市場向けにサービスをOEM提供するもので、料金は1クリップダウンロードにつき5,400円となっており、現在の為替レートを勘案すると本家より若干安い。
THE BRIDGE で以前報じた通り、昨年には Shakr Media は台湾の FOXCONN(鴻海/富士康)と提携したほか、日本の大企業との提携を模索していたが、シリコンバレーの VC である SV Frontier やトーマツ ベンチャーサポートなどが日本進出を支援する形で、今回のヤフーとの提携に至ったと考えられる。先週、東京で開催された Tech in Asia Tokyo 2016 のピッチ・コンペティション「Arena」では「JAL Entrepreneur Program 賞」を獲得、CEO の David Lee は毎月25.5%のペースでユーザが増加していることを明らかにしていた。

動画および動画メディアというコンテキストでは、ヤフーは今年5月、動画クラウドソーシングの Viibar に7億円を出資し、共同で動画広告事業を展開することを明らかにしている。今冬にローンチを控える BuzzFeed Japan もこれらのリソースが積極的に活用されることだろう。ヤフーが考える動画を使ったマーケティング戦略については、Harvard Business Review に同社執行役員の荒波修氏のインタビューが掲載されているので、こちらを参考にするとよいだろう。
<参考文献>
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