WhatsAppのMAUが10億人を突破、収益化の方向性は?

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世界最大規模のメッセージングサービスの一つWhatsAppの月間アクティブユーザー(MAU)が10億人を突破した。CEO・コーファウンダーのジャン・コウム氏が自らFacebook上で発表している

昨年9月にも、WhatsAppのMAUが9億人を突破したことを発表しており、その後も順調にユーザー数を伸ばし続けてきた。今回コウム氏はMAU10億人突破の発表とともに、他の重要な指標となる数字も発表している。それによれば、1日に送信されるメッセージ数は420億、共有される写真の数は1日に16億とのこと。また、サポート言語数は53に上る。

2009年の提供開始以降、急速な成長を遂げて約2年前にはFacebookによって約220億ドルで買収された同社だが、注目されていたのはその収益化の方向性だった。今や10億というユーザー数を持つ巨大なサービスとなったWhatsAppでどのようなビジネスを展開していくかは、Facebookの重要な戦略になる。

なお、かつて使用開始1年後に年間1ドルをユーザーに課金していたものの「一部のユーザーにはうまく課金ができない」とコウム氏は先月ミュンヘンで開催されたカンファレンスDLDで述べ、年間料金の課金を止めて、新しい収益化を模索していることを示唆していた。

先週行われたFacebookの2015年第4四半期決算の発表では、ザッカーバーグ氏はWhatsAppの最近の動きについて「今年中には、ユーザーがWhatsAppを使ってフォローしたい企業や団体とコミュニケーションできる新機能をテストする予定だ」と述べている

Facebookメッセンジャーは、他のアプリとの統合を可能にするプラットフォーム化を進めているが(たとえば、Facebookメッセンジャー上でUberを使うことができる)、一方でもう一つの莫大なユーザー数を有するWhatsAppのモデルはどうなるのだろうか。今年中には具体的な方向性が見えるかもしれない。

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