福岡市が市長参加のもと、台湾でスタートアップイベントを開催——台北市ともスタートアップ支援で相互連携へ

by Masaru IKEDA Masaru IKEDA on 2016.7.23

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Taiwan Startup Hub(青創基地)

台北市内では今週、年に一度開催される台湾最大のスタートアップ・カンファレンス「IdeasShow(網路創意展)」が開催されたが(後日詳報の予定)、これに時を合わせて、福岡市の高島宗一郎市長が台北を訪問。台北市内各所では、福岡市が行う台湾スタートアップの誘致をアピールすべく、さまざまなイベントが開催された。

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21日の夜には、台湾の行政院(日本の内閣に相当)が開設した Taiwan Startup Hub(略称:TSH、中文名:青創基地)で、Fukuoka Night(福岡台湾之夜)を開催、このイベントに登壇した高島市長は、経済特区運用のもとで可能となったスタートアップビザの発行や、福岡に進出するスタートアップのオフィス家賃や雇用した従業員の給与支援のスキームをアピール。日本の投資ファンドとスタートアップとのマッチング機会を提供するイベント「Fukuoka Startup Selection」(次回は2016年11月10日に開催予定)への参加を呼びかけた。ちなみに、Fukuoka Startup Selection の翌日からは、同じく福岡市内でスタートアップの祭典「明星和楽」が催される予定だ。

また、福岡市のスタートアップ支援拠点であるスタートアップカフェと Taiwan Startup Hub が連携し、日本に進出する台湾のスタートアップ、日本から台湾に進出するスタートアップを相互に支援していくことも明らかにされた。双方の組織の支援下にあるスタートアップは、互いに福岡・台北を訪問した際にオフィススペースの利用などが可能になる見込みだ。

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ピッチコンテストで優勝した SkyRec は、Fukuoka Startup Package を受賞

Fukuoka Night で行われたピッチコンテストでは、台湾スタートアップ5チームが登壇。今年の SLUSH ASIA でも優勝した、実店舗向けの映像を使った顧客動線分析ソリューションを提供する「SkyRec」が優勝、同チームから2名が福岡市に招聘され、本格的な事業展開の支援を受けることが決定した。さらに、惜しくも優勝とはならなかったが、キャディのいないゴルファーのためにゴルフコースでの情報支援をするアプリ「Golface」、Pokemon Go に代表されるような拡張現実(AR)と LBS(位置情報サービス)を使ったゲームを開発する「Toii」、C2C 取引向けに分割支払サービスを提供する「Installments」、地下鉄の駅で迷わずに目的の出口までの最短コースを案内する「Exit」を開発する Thinktank(智嚢団)の4チームについても、福岡地域戦略推進協議会(FDC)による交通費・宿泊費の負担により、Fukuoka Startup Selection へ招待されることとなった。

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優勝に至らなかった参加4チームも、Fukuoka Startup Selection へ招待される

22日には高島市長が、ソーシャルメディアを選挙戦積極的に活用したことで知られる、台北市の Ko Wen-je(柯文哲)市長を表敬訪問。近日中に、福岡市と台北市の間で、スタートアップ支援を意図した連絡窓口を開設することが確認された。これまではグラスルーツの動きに頼ってきた、福岡市の台湾のスタートアップ・エコシステムとの連携が、今後は国を超えた地方行政レベルでの支援体制の整備にもつながっていくことが期待される。

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左から:福岡市の高島宗一郎市長、通訳を挟み、台北市の Ko Wen-je(柯文哲)市長
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福岡スタートアップのコアメンバーも、台北市役所に市長を表敬訪問

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