
イギリスを拠点とするオンライン住宅ローン仲介の Habito は、Skype 共同創業者の Niklas Zennström 氏が立ち上げた VC 大手 Atomico から、シリーズ B ラウンドで1,850万ポンド(2,400万米ドル)を調達したとことを明らかにした。既存投資家の Ribbit Capital、Mosaic Ventures、Revolutionary (Ad)Ventures もこのラウンドに参加した。
ロンドンで2015年に設立された Habito は、アルゴリズムを駆使したチャットボットによる住宅ローンアドバイザーで、初めて住宅ローンを使う人だけでなく、ローン会社の乗換を検討している人に最良の住宅ローンを勧めてくれる。質問には人が答えてくれる準備があるが、Habito はローン会社と購入者の間で交わされる申請手続の管理も支援する。
Habito はまだ9ヶ月前にシリーズ A ラウンドをクローズしたばかりだが、今回のラウンドで調達額は合計3,300万米ドルに達した。今回の調達を受けて、Habito は自社技術への投資を通じて成長を加速する計画で、リテール銀行や市中の貸金業者と協業しシステム連携することで、リアルタイムで住宅ローンの貸出審査承認を回答できるようにすることを明らかにした。
さらに、Habito は住宅保険製品や生命保険製品など、他の補完的サービスにも事業を拡大する計画であることを明らかにした。
Habito の創業者で CEO の Daniel Hegarty 氏は、次のように説明した。
シリーズ A ラウンド以降、我々は顧客から素晴らしい反応を得、爆発的な成長を遂げることができました。
我々のこのクラスで一番の技術は、最高の住宅ローン専門家からなる我々のチームと力をあわせ、住宅オーナーがよくない住宅ローンを採用したり、契約し続けたりすることを防ぎます。
P2P レンディングからヘッジファンドまで、多くのサービスを自動化する LendingRobot のような企業が現れ、ロボアドバイザーが、フィンテックの分野を席巻しつつある。アメリカでは、カリフォルニア州アーヴァインを拠点とする Cloudvirga は最近、住宅ローンの申込自動化で1,500万米ドルを調達した。
したがって、貸主をはじめ関連する数多くのプレーヤーは、多くのキャッシュを生み出す市場から非効率なプロセスを取り除くことに関心があるようだ。
Atomico のパートナー Niall Wass 氏は、次のように付け加えた。
イギリスだけでも消費者が年間300億ポンドも費やしている、非常に非効率な市場を目の当たりにしたら、より簡単で迅速で安価なサービスを顧客に提供したり、より希望に合致したアクセスを借主に提供したり、よりコストが安い方法を貸主に提供したりする方法を企業は考えます。そういうものがたくさんあります。
Habito は、住宅ローン市場の貸す側と借りる側の両者にとって、都合のよいソリューションなのです。
【via VentureBeat】 @VentureBeat
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