MUFG デジタルアクセラレータ第3期デモデイでピッチする、xenodata lab. CEO の関洋次郎氏 Image credit: Masaru Ikeda
【8月1日更新】訂正線部を削除、赤字部を追記。
東京を拠点に、自然言語を理解して企業分析を行う人工知能を開発するスタートアップ xenodata lab.(ゼノデータ・ラボ)は27日、ダウ・ジョーンズと業務提携し、将来予測 AI の開発と営業を開始したと発表した。
ダウ・ジョーンズは傘下に経済専門誌のウォール・ストリートジャーナルやバロンズを擁し、ニューヨーク株式市場における株式指標のダウ平均の発表で知られる経済情報専門会社。今回の提携を通じて、xenodata lab. はダウ・ジョーンズが持つ構造化データである DNA プラットフォームを通じて、過去10年分のニュースアーカイブを用いてシステムの開発が可能となる。
正式には発表されていないが、インフキュリオン デジタルがターゲットとするのは、BankPay に付する付加価値サービスの可能性が高いとみられる。BankPay では、引き落としに使う銀行システムと接続するバックエンドに J デビットのしくみが使われるとみられるが、そのままでは、銀行カードが QR コードにリプレイスされただけのデビットサービスとしてしか機能しないので、中華系 QR コード決済や 新興事業者系 QR コード決済を上回るような、BankPay ならではの付加価値サービスの開発が期待されるところ。前述した「SLiDE」は、その一つとなる可能性がある。
今回の投資ラウンドは Alven Capital と Idinvest がリードした。これにより、Meero が調達した合計額は6,000万米ドルとなった。昨年末に行われた初回の投資ラウンドでは、 Global Founders Capital、Aglaé Ventures、White Star Capital などの出資者から1,500万米ドルを獲得している。 また、Alven もこのラウンドに参加していた。