AI ソリューションプロバイダの AnyMind Group は11日、プロサッカー選手の本田圭佑氏と YouTube をはじめとする SNS 上での活動におけるサポート契約を締結し、本田氏の公式 YouTube チャンネル「Keisuke Honda」を開設したと発表した。これと合わせて、AnyMind Group は本田氏の個人ファンド KSK Angel Fund から資金調達し、本田氏が AnyMind Group のアドバイザーに就任したことも明らかにした。調達金額は明らかになっていない。
AnyMind Group では、特に同社傘下のインフルエンサーマネジメント事業 CastingAsia を通じて、本田氏と協業を図りたいとしている。同社は今年3月、タイの MCN(マルチチャンネルネットワーク)大手 Moindy Digital を買収し、CastingAsia のビジネスポートフォリオへの統合を明らかにしている。本田氏がカンボジア代表サッカーチームの監督を担っていることはよく知られているが、東南アジアのファンへのメッセージ発信などにも、AnyMind Group と本田氏の関係は有効に機能する可能性がある。
AnyMind Group は、マイクロアドの東南アジア各国の現地法人 CEO を務めた⼗河宏輔(そごう・こうすけ)氏と、マイクロアドのベトナム現地法人の COO を務めた⼩堤⾳彦(こづつみ・おとひこ)氏らにより2016年に設立(当時、AdAsia Holdings)。これまでに、シードラウンド、シリーズ A ラウンド、シリーズ B ラウンドを通じて、3,590万米ドル(40億円超)を調達している。現在、東南アジアの11市場13拠点に展開しており、20国籍500人以上の社員が勤務している。
THE BRIDGE の取材に対し、十河氏は、既存の MCN との差別化として、インフルエンサーだけでなく、アスリートやセレブリティの YouTube 上でのコンテンツ配信を支援したいと答えており、本田氏の公式 YouTube チャンネル開設支援は、その第一弾という位置付けのようだ。一方、本田氏はこれまでに Makuake、HRBrain、ecbo、FiNANCiE、Homii などに KSK Angel Fund を通じて出資しているほか、Drone Fund、DEEPCORE、ウィル・スミス氏と協業する Dreamers Fund といったファンドにも出資している。
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