自動貯金アプリ「finbee(フィンビー)」開発のネストエッグ、日本ユニシス・SBIインベストメントから2.5億円を調達

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インフキュリオン・グループ傘下のスタートアップで、自動貯金アプリ「finbee(フィンビー)」を開発するネストエッグは12日、日本ユニシス(東証:8056)と SBI インベストメントの「FinTech ファンド」から2.5億円を調達したと発表した。同社にとっては2017年6月に実施した2億円の調達に続くもので、SBI インベストメントは前回に続くフォローオンでの出資。

finbee は、ユーザが自分の銀行口座と連携し、さまざまな貯金ルールを設定することで、自動的に貯金することができるモバイルアプリ。「つみたて貯金」「おつり貯金」のほか、スマートフォンの GPS と連動して特定の場所を訪れた際に貯金される「チェックイン貯金」や移動距離に応じて貯金される「歩数貯金」、クレジットカードの上限利用予定額と実際支払額の差額を自動貯金できる「空き枠貯金」、家族や友人と一緒に貯金できる「シェア貯金」などの貯金ルールが設定できる。先月には、ゲーム感覚で貯金を楽しめる「クエスト貯金」をローンチした。

finbee はこれまでにメガバンクや地銀など12の金融機関と API 連携(参照系・更新系)しており、これらの金融機関に口座を持ちオンラインバンキングが利用できるユーザは、finbee を使って簡単に目的預金ができる。2019年7月現在、finbee を通じたユーザによる累計貯金総額は50億円(おためしユーザ含め約200億円)に達しており、ユーザにはミレニアルの20代女性が多いという。なお、ネストエッグは、finbee のユーザ数やダウンロード数を開示していない。

今回投資家に加わった日本ユニシスは、金融機関向けのシステムインテグレーション事業を展開していることで知られる。前回調達時に投資家として参加した伊藤忠商事(東証:8001)が持つ金融機関への営業基盤と合わせ、ネストエッグは今後、全国の金融機関との関係性を強化し finbee と連携可能な金融機関数を増やすことに注力するとみられる。

自動貯金アプリの分野では、他にマネーフォワードの「しらたま」やウェルスナビの「マメタス」などがある。

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