CES 2020: 仏アロマ老舗のメゾンベルジェパリ、買収したスタートアップBescentと香りで睡眠・起床を促す時計を開発

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日中も夜も使えるディフューザー「Sensorwake」
Image Credit: Sensorwake/Maison Berger Paris

嗅覚スタートアップ Bescent を傘下に持つ Maison Berger Paris(メゾンベルジェパリ)は、複数のセンサーからなる睡眠の友をローンチしようとしている。香りを使った新しい種類の目覚まし時計だ。

創業120年を迎えるフランスのフレグランス企業 Maison Berger Paris は昨年3月、Bescent を買収した。Bescent は、香りで目を覚まさせてくれる時計「Sensorwake」の開発者 Guillaume Rolland 氏(当時17歳)が設立。Rolland 氏は2014年に Google Science Fair で優勝、前回の CES では2つの Innovation Awards を獲得している。

Maison Berger Paris は現在、CES 2020 に出展しており、眠りや朝の目覚めに役立つ多くの香りと、感覚を刺激するフレグランスバーを提供している。彼らのブースがあるのは、今年1,200超のスタートアップを擁する CES のハブ「Eureka Park」だ。

Bescent を買収したことで、Maison Berger Paris はテックビジネスへの投資や育成が可能となった。(聴覚・嗅覚など)複数の感覚をもたらす目覚まし時計は、熱に頼らず、完全に気密で音のしない乾燥した香りの拡散嗅覚システムにより、ユーザが眠りに落ちるのを助け、睡眠の質を向上させる。このソリューションでは、デバイスが検出・分析可能なフレグランスカプセルを使用する。フレグランスカプセルは、朝または夕方に適切なフレグランスを活性化し、カプセル交換の最適な時間を示す。

カプセルの使用回数は30回で、Maison Berger Paris アロマコレクションの4つのバージョンで利用できる。「Dream」は落ち着いた夜に繊細な香りを放ち、3つの爽快な香り(フレッシュな香調を特徴とする)を含む。

各フレグランスカプセルは RF 識別タグでトラッキングでき、これにより、同社は交換が必要な時期を判断できる。この技術は、液体を含まない乾式拡散プロセスを使用しており、カプセルは特許を取得している。

この製品は「寝室を聖域にし、各ユーザーのプライバシーと睡眠パターンを尊重するように設計されている」と同社は述べた。ディフューザーの価格は100ドルで、2020年9月頃に入手可能となる。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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