注文から10分で商品が届くダークストア「QuickGet」、3.5億円を調達——東京・港区では10人に1人が利用

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Image credit: QuickGet

ダークストア「QuickGet」を展開するクイットゲットは29日、直近のラウンドで3.5億円を調達したことを明らかにした。ラウンドステージは不明。このラウンドには、Spiral Capital、マネックスベンチャーズ、ココナラスキルパートナーズと、名前非開示の個人投資家が参加した。

クイットゲットにとっては、2020年9月に実施した1.7億円の調達に続くものだ。マネックスベンチャーズは前回ラウンドに続くフォローオン。今回の調達を受けて、クイックゲットの累積調達額は明らかになっているものだけで5.8億円超に達した。なお、同社は昨年1月に、社名をレキピオからクイックゲットに変更していたことも明らかになった。

レキピオは2017年9月の設立(当時の社名は TADAGENIC)。同志社大学の学生だった平塚登馬氏を筆頭に、京都大学、大阪大学など関西の学生を中心に始まったスタートアップだ。インフルエンサーマーケティングアプリ「TADAGENIC(タダジェニック)」から始まり、AI を活用した献立提案アプリ「Recipio(レキピオ)」にピボット。さらにピボットを経て、2019年に QuickGet をβローンチした。

クイックゲット CEO 平塚登馬氏
Image credit: QuickGet

今回の発表でもう一点気になったのは、「10分」という注文から商品が届くまでの時間だ。以前は30分以内に届くことを謳っていて、筆者がサービス開始当初、東京・渋谷並木橋で試させてもらった時には約20分で届いた。実際のところ、注文の99%は30分以内に届けられているようで、平均配送時間が約11分となっていることから、このようにしたようだ。

QuickGet にとっての競合である OniGO は注文から10分以内の商品配達を謳っており、QuickGet の時間表現の変更はこれをを意識してのものかもしれない。また、渋谷区・港区・目黒区といった東京都心部から攻める戦略も、QuickGet を特徴づけている。港区の10人に1人が QuickGet を利用したことになるそうだ(母数は、提供エリアにおける小地域別人口統計の人口)。

この分野のプレーヤー動向を見てみると、ダークストアの世界的雄である goPuff の時価総額は昨年7月現在で150億米ドルだ。日本でも4月にシード調達を発表した OniGo の他、韓国から市場参入した Coupang が似たサービスを展開している。3月にシード資金を調達した Mesh は東京都区部で今夏にもサービスを開始の予定。各社共に配送・在庫拠点の多数配置による迅速化、他の小売事業者との提携による商品多様化などでしのぎを削る。

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