
※この記事は英語で書かれた記事を日本語訳したものです。英語版の記事はコチラから。
東京に拠点を置き、国境を越えたピアツーピア(P2P)融資プラットフォーム「クラウドクレジット」を運営するクラウドクレジットは29日、大阪に拠点を置くバンカーズ・ホールディングが完全買収すると発表した。買収額は不明。バンカーズは日本の事業者に資金を提供する融資プラットフォームを運営している。スタートアップデータベースの「INITIAL」は、クラウドクレジットが昨年4月に最後の資金調達ラウンドを実施した時点でのの時価総額を約106億円と推定している。
クラウドクレジットは2013年、大和証券 SMBC で日本国債の投資運用、ロイズ銀行で債券投資による資産運用を担当した杉山智行氏により創業。日本の個人投資家から集めた資金を、利回りを設定したファンドの形で、南米や東欧などの途上国の事業者に提供するスタートアップだ。クラウドクレジットは、買収された後も現在のブランド名と経営体制を維持する。
バンカーズ・ホールディングは2019年12月、複数の投資会社を経営していた澁谷剛氏により設立された。同社は2020年12月から P2P レンディングプラットフォームを運営しており、日本国内の企業に総額100億円超の融資を行っている。バンカーズ・ホールディングは、昨年4月に10億円(ラウンドステージは不明)を調達後、先月クローズしたシリーズ B ラウンドで15億円を調達している。累計調達額は約26億円。
<クラウドクレジットのこれまでの軌跡>
- 社会的インパクト投資の現在地——クラウドクレジットが手がける「女性事業主(起業家)」支援の実例
- 多様化するクラウドファンディング、日本的寄付として根付くか
- 新興国ソーシャルレンディングのクラウドクレジット、マネックスベンチャーズなどVC5社から7.5億円を調達
- 新興国ソーシャルレンディングのクラウドクレジット、現地通貨ファイナンスの拡大に向け「通貨分析ラボ」を開設
- 日本のクラウドクレジット、東南アジアのCROWDOがタッグ——プラットフォーム連携で、インドネシアの中小企業を支援するファンドを展開
- 新興国ソーシャルレンディングのクラウドクレジット、第一生命と三菱UFJキャピタルから資金調達——シリーズDでの調達総額は約5.3億円に
- 新興国ソーシャルレンディングのクラウドクレジット、フェムトグロースファンドらから約4億円調達——電通ストラテジック・パートナーズと提携
- 新興国向けソーシャルレンディング・プラットフォーム「クラウドクレジット」、伊藤忠から約2億円を調達
- 日本から新興国への投資を促すソーシャルレンディング・プラットフォーム「クラウドクレジット」
via PR TIMES
BRIDGE Members
BRIDGEでは会員制度の「Members」を運営しています。登録いただくと会員限定の記事が毎月3本まで読めるほか、Discordの招待リンクをお送りしています。登録は無料で、有料会員の方は会員限定記事が全て読めるようになります(初回登録時1週間無料)。- 会員限定記事・毎月3本
- コミュニティDiscord招待