グルメSNS「シンクロライフ」、ライブドア親会社が事業譲受へ

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「SynchroLife」
Image credit: Ginkan

※この記事は英語で書かれた記事を日本語訳したものです。英語版の記事はコチラから

トークンエコノミー型グルメ SNS「SynchroLife(シンクロライフ)」が、ライブドアの親会社であるミンカブ・ジ・インフォノイド(東証:4436)に事業譲受されることが明らかになった。譲受条件などは明らかになっていない。ライブドアは、会社買収ではなく事業譲受と表現しているため、SynchroLife の運営会社である GINKAN は今後、別の事業を模索する可能性がある。詳細については現時点で不明。BRIDGE は GINKAN へ取材を申し入れているが、現時点で回答は得られていない。

2012年10月にローンチした SynchroLife は飲食店のレビュー投稿に当事者の恣意的なバイアスが影響しないよう、ブロックチェーンや独自トークン「SynchroCoin」を活用したコミュニティ確立に傾倒してきた。運営元は当初、日本法人のエーアイパシフィックだったが、トークンエコノミー展開を念頭に、2015年から香港法人の GINKAN に変更された(代表取締役は神谷知愛氏のまま)。2019年7月、加盟店での食事でユーザがトークンをもらえるサービスを開始した。

SynchroLife はこれまでに累積で40万件のレビュー投稿を集め、月間で約1万件のレビューが投稿されるまでに成長した(昨年8月現在)。SynchroLife をマーケティングに活用する飲食店(店舗で食事し、SynchroLife を提示することで、代金の一部が報酬として還元される加盟店)は全国で1,800店舗を超えた。飲食店の売上促進支援が自らの収益向上にも寄与することから、クレジットカード会社(その1その2その3)、ガス会社地元スポーツチームなどが SynchroLife の加盟店拡大に協力している。

ライブドアは「ライブドアニュース」「Kstyle」などメディアサービスを展開し、月間利用者数7,000万人、SNS フォロワー数3,000万人を誇る。ライブドアは SynchroLife を取り込むことで、グルメ情報分野におけるバーティカルメディアサービスの拡充、トークンエコノミーを活用した新たな顧客体験の提供、ユーザーロイヤルティの向上を図るとしている。また、ライブドアニュースの拡散力やライブドアブログを含む他のバーティカルメディアとの連携を通じ SynchroLife のユーザ増を促すとしている。

<SynchroLife および運営会社である GINKAN/エーアイパシフィックの軌跡>

via Minkabu the Infonoid

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