名古屋発プライバシーテックのAcompany(アカンパニー)、デット含め6.4億円をシリーズA1調達

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Acompany の皆さん
Image credit: Acompany

名古屋を拠点とする Acompany(アカンパニー)は21日、シリーズ A ラウンドのファースクローズで約6.4億円を調達したと発表した。このラウンドは Spiral Capital がリードし、Beyond Next Ventures、ANRI、DG Daiwa Ventures が参加した。なお、調達金額には、日本政策金融公庫、商工組合中央金庫、三菱 UFJ 銀行からのデットファイナンスが含まれる。

これは、Acompany にとって、2021年6月に実施したプレシリーズ A ラウンドに続くものだ。今回の調達を受けて、Acompany の累積調達額は約8.7億円に達した。同社では調達した資金を使って、BizDev、プロダクトマネージャー、SRE リードエンジニア、ソフトウェアエンジニア(データプラットフォーム)、ソフトウェアエンジニア(バックエンド)の採用を強化する。

Acompany は2018年6月、名古屋大学や名古屋工業大学出身のエンジニアらが中心となって創業したスタートアップだ。次世代暗号技術である秘密計算のエンジン「QuickMPC」の開発にはじまり、最近では、秘密計算や合成データを使って、企業がプライバシー保護とデータ活用を両立できるプラットフォーム「AutoPrivacy」の開発にも着手している。

企業がプライバシー保護とデータ活用を両立できるようにする技術をプライバシーテックと呼ぶ。「Fortune Business Insights」によれば、北米におけるデータプライバシーソフトウェア市場の規模は2021年現在で16億8,000万米ドルで、2029年までに約15倍の258億5,000万米ドルに成長すると予測されている。

Acompany に加え、プライバシー保護技術「Anonify」を開発する LayerX、秘密計算ソフトウェア「DataArmor」を開発する EAGLYS をあわせた3社は今年8月、「プライバシーテック協会」を設立した。この協会では、プライバシーテックの社会実装に加え、用語や技術領域の定義、現行法との関係などが未整備な中で、その整理やルールメイキングの検討・提言を行なっている。

via PR TIMES

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