先日、ベンチャーキャピタル2社が台湾に進出を果たした。Qualcomm VenturesとDCMは、Accuvallyに対する投資の今回のラウンドにおける出資者の中心となっている。 Accuvallyは、台湾でイベント登録とチケットサービスを提供するAccupass.comを運営するスタートアップだ。
資金調達の詳細はまだ明らかにされていないが、TechOrangeはCEO Ben Lo氏は数百億米ドルだといっていると伝えている。しかしそれでもAccupassにとっては大きなサポートになる。このサービスは開始してからまだ2年にもなっていないが、台湾では有数のeチケットサービスになりつつある。
同地区ではよくあるように、この業界には海外にも発信しているサイトがいくつかあるが運営の仕方はあまり芳しくない。オンライン決済に関しては特にそうで、地域に合わせた言語の活用についても同じことが言える。Eventbrite を例にあげると、このサイトには中国語版すらない。それに対してAccupassは、Paypalを利用したオンライン決済から銀行振込、全国のコンビニでの支払いまで、幅広い決済方法に対応している。
Qualcomm Venturesは半導体やテレコムを主体とするアメリカ企業Qualcomm (NASDAQ:QCOM)のベンチャーキャピタル部門である。中国本土のスタートアップ業界では有名で、Yongche(易到)など数社をすでに支援している。おそらくAccuvallyやAccupassは、去年8月に行われた 「DEMO China」のイベントでQualcomm Venturesの目を引いたのではないかと思う。
Accupassは新たな資金調達により、今年末には英語版のサイトを立ち上げ、イベント関連のサービスとして現在のおたくよりイベントからよりメインストリーム向けのサービスになっていくかもしれない。
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