成功したCEOが共通して語りたがる5つの神話とその現実

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【翻訳 by Conyac】 【原文】


経済誌や大学新聞、テレビなどのインタビューで、成功した会社のCEOは真実とは異なった図を描いて見せようとするものである。

彼らがどれだけ一所懸命働いたか、あるいは、マネジメントにいかに取り組んだかという部分に対してロマンチックな虚飾を加えるケースはよくある。これは主に、世間が簡単に要約して説明することのできるストーリーを求めているからという理由、あるいはその種の物語が一般的に励みになる読み物として適しているからという理由で語られる。

何度も繰り返される問題解決の過程と、製造上の欠陥と日程の遅延などであふれる苦闘の物語は誰も読みたがらない。それは単に退屈なだけだ。そんな話では新聞は売れないし、ビジネススクールの講義室を聴講者でいっぱいにすることもできない。

現実は無情であり、そしてよりシンプルである。

ここにある5つの一般的な神話を読むことで、成功したCEOの記事を理解できる。(もちろん、多少は疑わなければならない)

1.3歳児にも理解できるように説明してくれ(細かいところまで)

それがどのような状況であれ、CEOは分かりやすさを求め議題について詳しくないように見える。

現実:上司や大企業のCEOが自社製品について詳しく理解をせずして主導権を握るなんてことはありえない。CEOは彼にしかない特定のノウハウを持っている。研究所のバイオテクノロジーの製造工程は分からなくても、顧客に商品を売り、マーケティングしていく方法は知っているのだ。「変える」能力を持たずして企業のCEOになることはありえない。

CEOがただ笑顔を振りまく企業を象徴するマスコットだと思うのは大きな勘違いだ。

2.最適な人を雇うことができたのは幸運だった。(私はあくせく働かなくて済む)

CEOは、会社に連れてきた主要な従業員の採用を幸運のせいにしたがる。これは貴方が雇った従業員が必要とされる業務を超えて働き、上司の管理業務を軽減するような役割にまで成長するというイメージを与える。

現実:多くのボスにとって、人事、販売、マーケティング、出荷などにおける重要な人材の採用は、偉大な企業を構築する為に最も難しい仕事だ。このプロセスが失速するのは、拡大させたいという欲求が無いからではなく、むしろ業務を遂行するに相応しい能力のあるプロが不足しているためだ。

素晴らしい従業員は偶然現れたり、たまたま雇われることはない。

3.素晴らしい製品を持てば他は自然とうまくいく。

この言葉を言い続けているのはCEOに留まらず、ビジネス記者やマーケティング専門家も毎日のように繰り返す。「優れた製品を作れば顧客は自然とやってくる」「プロダクト、プロダクト、プロダクト」。これら企業の成功における3つの主要な構成物、そして「製品が偉大になるまで繰り返す」は、ビジネスフォーラムでよく耳にする共通のフレーズだ。

現実:”素晴らしい”商品発売や製品開発のみを強調する事は、成功における他の主要な要素を覆い隠す事につながる。もちろん、製品が市場の需要に合っていれば業績は良く、市場の受容度や消費も高くなるがこれは当然の結果ではない。

企業は、優れた製品ということだけで顧客を呼び込めると期待すべきではない。たとえ製品が「優れて」なくても、マーケティング戦略や取引先との信頼関係の構築、スケーリングや流通手腕が成功するために必要な要因となる。

優れた製品は素晴らしいが、そうでなくても上手くいくよう遂行すること。

4. 私は天才で金儲けの才能がある。

スティーブ・ジョブズのようなCEOは、革新的な会社の顔として神のような扱いをされてきた。CEOが持つビジョンや優れた素質は、変わり続けるグローバル環境の中で企業を新たな黄金時代に導いていく。CEOの言葉はゴールドのように受け入れられ、ファンや読者たちはCEOが述べる一言一言に耳を傾ける。

現実:失敗したことがあるCEOは、適切に遂行されない計画はただ実現されない計画だと言う。スティーブ・ジョブズは生涯受けた賞賛に値するが、功績はソフトウェア開発、製造などの部門で働いた優れた人たちにも与えられるべきだ。

実行を伴わないビジョンは夢物語に過ぎない。

5.成功をつかむ前には失敗を何度もしなければならない

事業が上手くいっていないCEOを励ますためによく言われる言葉は、誰もが成功する前に失敗から学ぶということだ。CEOは、成功までの失敗から得た傷跡を株主、ビジネススクールの学生などに誇らしげに語る。

現実:成功に備えて、以前に失敗をしたかあるいは何度も失敗を重ねたかは重要ではなく、 ビジネスチャンスが訪れたときにそれを掴む資質があるかが大切だ。過去の教訓に学ばないなら、この先努力しても失敗を重ねてしまうだろう。

同じように、その場にふさわしい技能を備えてプロジェクトを立ち上げることだ。そうすれば現状がまた新たな失敗へのステップになることはない。チーム内にふさわしいスペシャリストを配置したり、マーケット分析、資金調達、戦略の徹底にまで及ぶだろう。

失敗をしなくても必要なものを把握することはできる。

結論

この記事に関連して、何故ブルース・ウェインとバットマンのLEGOが表示されているのか疑問に思うかもしれない。理由と推理は簡単だ:バットマンの映画には描かれていないが、ウェイン・エンタープライゼスのウェインCEOは科学と技術を理解しており、これが彼の企業を成功させているだけでなく、バットマン商品の生産を密かに行っているからだ。

バットマンとしてのブルース・ウェインは超自然の天性/才能を持っているわけではなく、肉体を鍛えて闘う能力を養い、事前に潜在的”失敗”に備える数少ない”スーパーヒーロー”の一人だ。(バットマンの能力は彼がただ怒っているだけで備わったものではない)

この点に関して私が言いたいのは:
クールに見える一方で、ブルース・ウェインが眠らず努力している事だ。

元記事 Senatus.
画像 DidWee and noppyfoto1

【via SGEntrepreneurs】 @sgentrepreneurs