(写真左が花房弘也氏)
ファッションキュレーションアプリmelo(リリース準備中)を開発しているGorooが4月25日、サイバーエージェントの投資事業本部を引受先とする第三者割当増資の実施を発表した。調達金額は2000万円で、払込日などの詳細については公開していない。
Goroo代表取締役の花房弘也氏によると、同社はこれまでにEast Venturesから資金調達しており、今回はそれ以来2度目の調達となる。
開発中のアプリmeloは、若い女性向けのファッションコマースのアプリ。200店舗以上のショッピングサイトの商品を一括で管理、閲覧できるというもの。5月1日にAndroid版・iOS版を同時リリース予定だ。
花房氏によると、meloのメインターゲットはファッションに敏感な10代後半の女子。1~999円、1000円〜3999円の価格帯の商品がタブの切り替えによって一覧で見れるようなデザインにするという。ユーザーは誰でも、ウェブ上のお気に入りの商品をmelo内に投稿することができる。
「melo内でセンスの合うユーザーをフォローすれば、その人の注目しているアイテムをチェックできます。人とつながる事で、欲しい商品との出会いを提供します」(花房氏)。
スタートアップ版あした会議発のサイバーエージェント出資案件
同社は、3月15日・16日に開催された、サイバーエージェント主催の創業2年未満のスタートアップ企業を対象としたビジネスプランコンテスト「スタートアップ版あした会議」に参加した。総応募数約90社のうち、優秀プラン5社に選ばれ、今回の出資が決定したという。
「サイバーエージェントからの資金調達を目指して、あした会議に参加しました。あした会議当日までに何度もミーティングの機会を設けてもらい、とことんメンタリングしてもらえたのは本当に有り難かったです。優秀プランに選ばれた後は、メディアなどに紹介してもらえやすくなりしました」(花房氏)。
今回の出資元のサイバーエージェントの運用するファンドはミドル、レイター中心のファンド。これまでにBASEやスマートエデュケーションなどに出資している。Gorooはサイバーエージェントとの提携も視野にいれているという。
10代のファッション市場に関する可能性
meloはユーザーが簡単にECサイトの商品を登録できるアプリである。花房氏はこれまでBASEやStores.jpで作成されるような小規模なショップの商品を探すのは中々大変であったが、meloを使えばサイトの規模にかかわらず良い商品を探しやすくなると語る。
「僕自身、洋服がすごく好きなんですが、ネットで洋服を買おうって思うとつまらなんですよね。検索でひっかかるのはZOZOとか楽天の商品ばかりで、チャネルを持っていないような小さいショップの商品がユーザーに届いていないという印象です」(花房氏)。
meloのターゲットは10代の女性。価格帯別にタブ表示をつくり、ユーザーが予算ごとに商品を探すことができるようにしたという。
「20代、30代の比較的お金を持っているような女性のためのサービスとしては、OrigamiやSummallyなんかがあります。でもティーンエイジャーのためのプラットフォームってないんですよね。若い女の子はお小遣いも限られているので、あえて価格を明確化しました」(花房氏)。
meloにはあえて検索機能を設けなかったそうだ。センスの合うユーザーをフォローすることで、商品に出会えることを目指しているからだ。
代表はピクスタで修行した「現役大学生」
花房氏は現役大学生で、meloのターゲット層と年齢が近いことから、藤田氏も期待を寄せているという。
ストックフォトサービスのピクスタで営業のインターンをしていた花房氏は「成功するまで諦めるなっていう起業家精神を教わりました」と語り、起業家として古俣氏(ピクスタ代表取締役の古俣大介氏)の影響を受けているという。
「昔から起業家を目指していて、ピクスタの古俣さんのところで勉強させてもらっていました。East Venturesの太河さん(East Venturesパートナーの松山太河氏)を紹介してくれたのも古俣さんなんです。ピクスタ出身の起業家の先輩が他にも数名いて、僕も”ピクスタマフィア”として名に恥じぬように頑張ります」(花房氏)。
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