Alibaba(阿里巴巴)が業界有名企業各社と提携し、デジタル家電/コンテンツ市場へ参入

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中国のeコマース大手 Alibaba(阿里巴巴)は本日(原文掲載日:7月16日)、家庭向けのデジタル家電/コンテンツ製品群を開発する計画を発表した。この製品群は、Alibabaのセットトップボックス製品 Tmall Box(天猫魔盒)をベースに、映画、音楽、教育そしてeコマースの分野を網羅するものになる。

Alibaba は、娯楽分野のコンテンツで数少ない政府公認のコンテンツ・プロバイダーの1社、Wasu Media(華数伝媒)提携を続けている。Alibabaのデジタルエンターテインメント事業部の責任者 Liu Chunning (劉春寧)氏によると、Wasu Mediaは6,000本以上の映画や15万時間以上にもなるテレビ番組を製品群に提供する予定だ。Alibaba はより良い音声や映像を提供できるよう、音声技術に特化した Dolby や DTS の2社とも提携した。音楽コンテンツは Alibaba 傘下の Xiami(虾米) から配信される予定だ。

ゲームに関して Alibaba は、Konami、2K、Falcom が開発した、大ヒット作を含む10種類のクラウドベースのゲームをシステムに盛り込んだ。これらのゲームはクラウドベースのため、ユーザはローカルにダウンロードせずに直接プレイすることができる。また同社は多種多様のゲームをさらに提供するため、世界的なゲーム開発会社の EAGameloftGlu Mobile とも提携した。

オンライン教育が非常に注目を集めるなか、Alibaba はリアルタイムで対話式の言語学習サービスを提供するため、オンライン英語学習サービスを提供する Tutor GroupTutorABC と提携しこの分野に参入した。Tutor Groupは Alibaba 主導で行われた、今年初めのシリーズB資金調達ラウンドで1億米ドル近い資金を調達しているため、この提携もごく自然に見える。 日本の教育企業ベネッセコーポレーションが運営するブランド、Qiaohu(巧虎、訳注:日本における「しまじろう」の中国名)の子供向け支援コンテンツ、そして Beva から提供されたコンテンツは8月からシステムで利用できるようになる。

全てのコンテンツはコンテンツ提供者の知的所有権を保護するため、DRM(デジタル著作権管理)規制の対象になることを Liu 氏は強調した。

記者会見の際、同社は Tmall Box 向けの2つの興味深い機能についても発表した。1つはユーザが声で映画や音楽を検索できる音声指示機能だ。2つ目は、M Key という特別セール等のようなeコマースサービス専用のボタンだ。

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【via Technode】 @technodechina

【原文】

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