Gobi Partners(戈壁創投)、元ソニー会長の出井伸之氏を日本スタートアップ発掘のアドバイザーに任命

SHARE:
Gobi Partners アドバイザーに就任した出井伸之氏
Gobi Partners

北京を拠点とする VC である Gobi Partners(戈壁創投)は、出井伸之氏を日本市場向けのアドバイザーに任命したと発表した。

出井氏は、日本の家電大手ソニーの会長兼グループ CEO を2015年まで務めた。のちに、企業変革とネットワーク構築を通じて、テクノロジー主導のベンチャー企業が競争力を強化できるよう支援する、エグゼクティブアドバイザリー企業クオンタムリープを設立した。

出井氏は Gobi Partners と協力し、東南アジアにビジネスを拡大できる可能性のある、日本のスタートアップの発掘にあたる。

出井氏は、報道声明の中で次のように語っている。

日本の若い世代のために自分の知識、経験、そして豊富なネットワークを共有し、将来の競争力を確保するために、クオンタムリープ株式会社を設立しました。今日も私の使命は変わりません。日本の企業が他のアジア諸国とのネットワークを築き、次世代のグローバル企業やリーダーに成長し、発展する機会を提供していきたいと考えています。(日本語原文ママ)

Gobi Partners は、出井氏の任命が同社の「屈み込んだパンダ、隠れたバク(Crouching Panda, Hidden Tapir)」戦略の一部だとしており、北東アジアと東南アジアのベンチャーキャピタルエコシステムの接続を目指す。

同社は次のように説明している。

中国、日本、韓国の「屈み込んだパンダ(Crouching Panda)」経済圏は今日のアメリカと同等であり、ソニー、LG、Huawei(華為)などの同地域の企業は、コンシューマーブランドの世界的リーダーです。​当社は、これらの企業を東南アジア経済・企業の「隠れたバク(Hidden Tapir)」と結びつけることにより競争 力がある市場が確立されていくと信じています。2050年にはインドネシアだけで世界第4位の経済大国になるなど、実際に ASEAN 地域は急速に拡大している消費者市場があります。

【via e27】 @E27co

【原文】

Members

BRIDGEの会員制度「Members」に登録いただくと無料で会員限定の記事が毎月10本までお読みいただけます。また、有料の「Members Plus」の方は記事が全て読めるほか、BRIDGE HOT 100などのコンテンツや会員限定のオンラインイベントにご参加いただけます。
無料で登録する