ご近所SNS「Nextdoor」、シリーズFラウンドで1億2,300万米ドルを資金調達——時価総額は21億米ドルに

by Paul Sawers Paul Sawers on 2019.5.24

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iPhone 版 Nextdoor

地元近隣の住民を対象とするソーシャルネットワークの Nextdoor は、Riverwood Capital がリードし、Benchmark や Tiger Global Management、Kleiner Perkins、そして匿名の「大手資産管理会社」が参加するラウンドで1億2,300万米ドルを調達した。

これで Nextdoor は創業以来、4億米ドルを調達し、時価総額は21億米ドルとなった。2017年終盤に行われた前回ラウンド当時より、時価総額が6億米ドル増加したことになる。

2010年にサンフランシスコで設立された Nextdoor は Facebook と似ているが、地元エリアの人々をつなぐことに特化している。Facebook においても Facebook Groups でこうした用途にも対応しているが、Nextdoor では「地元」に特化しているため、 米国だけでなく英国、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、オランダ、オーストラリアにもサービスが広がっており、いまやスウェーデンやデンマークにも拡大しようとしている。

ユーザ数は明らかにされていないが、世界で23万6,000エリアが同社プラットフォームを介してつながっているとしている。

昨年10月に共同設立者で前任の Nirav Tolia 氏から引き継いだ CEO の Sarah Friar 氏は次のように述べている。

近隣の人たちとのつながりを求める声は、世界中で満遍なく高まっています。どこであれ、近隣の人同士愛情をもってつながりを意識し、目に見える形でリアルな場所で役に立ちたいのです。これは、Nextdoor の成長が途絶えず、欧米やオーストラリアにも拡大しているところに表れています。

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ローカルへ

Facebook はプライバシーのスキャンダル、フェイクニュース、ハラスメントなどで炎上しすぎていることもあって、同社 CEO のマーク・ザッカーバーグ氏は最近、プラットフォームを一層プライベートにして、意味のある関係を構築することに特化することで基本に立ち返る方針を発表した。

Nextdoor もこうした論争に無関係ではなく、ここ数年は、とりわけ地元の犯罪に関連して同社プラットフォームが人種差別的なプロファイリングを促しているという報告があった。しかし Nextdoor に関しては、電気工事やベビーシッターの手配、さらには脂肪の吸引など、地元の人が近所で起きていることを把握することに特化している。こうしたコミュニティドリブンな親密性こそ、ザッカーバーグ氏が Facebook で実現して多くの人に知ってほしい要素なのだろう。

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Nextdoor: デスクトップ版とモバイル版

Amazon でも昨年、Neighbors アプリをローンチすることで地元のネットワーキングに参入したことにも留意する必要がある。このサービスは、同社が以前に買収した防犯カメラメーカーの Ring を活用するものだ。しかし Neighbors はどちらかというと犯罪の報告や Ring カメラによって捉えられた証拠の共有が中心であるのに対して、Nextdoor の範囲はより広くなっている。

発表された声明によると、今回手にした1億2,300万米ドルで、 同社は新規採用や「世界中で Nextdoor を必要不可欠な地元プラットフォームにする足固め」に投資する計画だ。これには、欧州でのさらなる事業拡大が含まれる。この地域における今年これまでの成長率は前年比300%であるという。

今回の投資を受け、Riverwood Capital の共同設立者でパートナーの Chris Varelas 氏も、Nextdoor の取締役として経営に参画する。

Varelas 氏は次のように述べた。

Nextdoor には地元のコミュニティとコマースの未来が表われていると思います。今回の投資にも、この業界および Nextdoor チームの持つ力と機会に対する私たちの考え方が反映されています。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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