バンコクのTalentEx、タイ市場向け日本語人材採用サイト「WakuWaku」を完全リニューアル

by Masaru IKEDA Masaru IKEDA on 2019.6.17

WakuWaku
Image credit: TalentEx

バンコクを拠点に求人メディアや人事向け SaaS を提供する TalentEx は16日、同社のタイ市場向け日本語人材採用サイト「WakuWaku」をリニューアルしたと発表した。

2013年に設立された TalentEx は、当時日本で先行していた成功報酬型の求人サービスを展開していたリブセンスに似たモデルで、タイ市場向けの人材募集サイト「JobTalents」を同年12月にローンチ。その後、2015年11月に、日本語人材に特化した就職情報サービス「WakuWaku」をローンチした。

WakuWaku は日本語人材に特化していることから想像に易いように、その多くのクライアントはタイに進出している日本企業だ。WakuWaku と連動して、WakuWaku Job Fair を年に2回の頻度でバンコク市内で開催しており、日本語人材を求める日本企業のタイ現法30〜40社と、日本語に長けたタイ人500名ほどをマッチングする、タイ随一の就職支援イベントへと成長した。

今回のリニューアルで、WakuWaku は以前のサイトからドメインも変更され、ユーザが履歴書をアップロードするだけでデータベースへ自動転機する機能、企業が検索上位に自社求人を掲載する機能、などが備わり、UI/UX が大幅に改善されることとなった。将来的には、HR 企業や日本企業の採用部門の RPA などと連携することも視野に入れているようだ。

また、同社は昨年モンスター・ラボやスカイライトコンサルティングと資本提携し、ロシア各地や東欧のエンジニアに日本語教育を行い、日本企業で勤務してもらう事業を開始している(来日就職支援)。これらの事業も、WakuWaku のブランドの下で展開していくになるようで、gTLD に「.world」を採用した理由の一つだとしている。

WakuWaku の「W」のサインをする皆さん。最前列最左が TalentEx CEO の 越陽二郎氏
Image credit: TalentEx

今回、TalentEx の従前のサービスだった JobTalents のウェブサイトも閉じられたので、WakuWaku に完全ピボットを図った形だが、TalentEx の創業者で CEO の越陽二郎氏によれば、事実上のピボットはずっと前、WakuWaku は始まった2015年11月に起こっていたようだ。

(スタートアップを対象とした JobTalents では)市場も小さすぎたし、ユーザであるスタートアップも金無なさ過ぎたし、(創業から)2年目に WakuWaku 始めたときからずっと放置でした。(越氏)

データベースやドメインが相乗りしていた関係で、サービス単独でサイトを閉じることができず、これまで TalentEx のコーポレイトサイトや JobTalents のサイトは開店休業状態が続いていたが、新生 WakuWaku のサーバへ一連のサービスが集約できたことで、晴れて整理がついた、というところだろう。

ダイレクトリクルーティングが良くて、ソーシャルリクルーティングがダメとか、そういうことではなく、初プロダクト(JobTalents)が的はずれだった、というだけですね。でもつくづくビジネスは、モデルじゃなくてオペレーションと市場へのフィットだなと痛感させられます。(越氏)

とはいえ、ブロックチェーンスタートアップの Omise や、4月にシリーズ C ラウンドで資金調達したスタディストをはじめとして、日本のスタートアップや起業家のタイへの進出は勢いを増しており、また、日タイ間のオープンイノベーション活性化にも TalentEx は一役買っている。モンスター・ラボがバンコク市内で運営する Monstar Hub Bangkok もまた、実質的に TalentEx によって運営されており、バンコクを拠点にスタートアップを営む日本人起業家の心の拠り所となっている。

ニュースレターの購読について

毎日掲載される記事の更新情報やイベントに関する情報をお届けします!

----------[AD]----------