マネックスクリプトバンク、仮想通貨やブロックチェーンに特化した企業データベース「LOOKBLOCK(ルックブロック)」の事前登録を開始

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マネックスクリプトバンクの記者会見。最右がマネックスグループ代表執行役社長 CEO 松本大氏
Image credit: Masaru Ikeda

マネックスグループ(東証:8698)傘下のマネックスクリプトバンク(以下、MCB)は6日都内で記者会見を開き、仮想通貨やブロックチェーンに特化した企業データベース「LOOKBLOCK」をローンチすると発表した。MCB にとっては、マネックス仮想通貨研究所、アンケートに答えてビットコインがもらえるアプリ「cheeese」に続く3つ目のプロダクトとなる。

LOOKBLOCK は、MCB によるリサーチ、ヒアリング、キュレーションに基づいて、企業、プロダクト、トークン、ニュース、レポートなどを提供。仮想通貨やブロックチェーン版の Crunchbase、Tracxn、Entrepedia と言えばわかりやすいかもしれない。マネックスグループでは兼ねてから仮想通貨やブロックチェーンに関わるビジネス開発に注力しており、昨年には仮想通貨取引所のコインチェックを買収している。

そんな中、MCB では、仮想通貨・ブロックチェーンスタートアップのエコシステムを活性化させる上で、良い空気感の醸成(一部の人達の横暴による業界全体が怪しいと見方をされる環境の是正)、適切なカテゴライズ(属人的な業務発注や受託の是正)、網羅的な情報開示(情報の開示度が低く、公開プラットフォームが無いため、俯瞰して複数プロジェクトの比較が困難な状況を是正)が必要と考え、今回の LOOKBLOCK 開発につながったと説明している。

LOOKBLOCK の企業の画面。「コインチェック」の例。
Image credit: Monex Crypto Bank

LOOKBLOCK には、登記簿謄本に記載された仮想通貨・ブロックチェーン関連企業の公開情報に加え、トークンの格付、キュレーションされたニュースなどが掲載。企業の R&D チーム、ベンチャーキャピタル、新規事業担当者、アライアンス担当者などの、仮想通貨やブロックチェーンのスタートアップに関する情報収集、資料作成、出資・提携検討などを支援する。

LOOKBLOCK は本日から事前登録を受け付け、10月末までは試用期間として、全法人ユーザ向けに無料開放される予定。この期間中に機能の強化、UI/UX の改善などが実施され、ユーザヒアリングに基づいて価格が決定される予定。11月以降の本サービス提供時の価格は明らかになっていないが、月額で数万円程度とみられる。

LOCKBLOCK の開発・運営メンバーには、THE BRIDGE でも以前寄稿してもらった仮想通貨特化シンクタンク Baroque Street のメンバーが含まれる。Baroque Street のメンバーは以前から前出のマネックス仮想通貨研究所とも協業しており、今年マネックスグループに acqu-hire された。なお、MCB では今回の LOOKBLOCK 公開とあわせ、業界分析レポート「データで見る暗号資産・ブロックチェーン業界」を公開した。

LOOKBLOCK の仮想通貨格付の画面。「aeternity」の例。
Image credit: Monex Crypto Bank

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