中国人民銀行高官「我々が発行するデジタル通貨は、FacebookのLibraに似たものになる」と発表

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中国人民銀行
Image credit: 中国政府網

中国の中央銀行にあたる中国人民銀行決済部門の副部長 Mu Changchun(穆長春)氏は4日、オンラインのオープンコースレクチャーで、「中国の新たなデジタル通貨は Facebook の Libra と『多くの類似点』を持ち、中国のモバイル決済プラットフォームで利用される予定である」と発表した

重要視すべき理由:5年間の研究開発を行った後、世界初の「ソブリンデジタル通貨」を展開する可能性がある中国。しかし、他国の中央銀行および Facebook や Binance(幣安)など多くのハイテク企業も将来の決済システムに向け、計画を打ち出している。

  • 中国はデジタル通貨/電子決済システム(DC / EP)と呼ばれるものを活用し、現在流通する現金コストの削減、マネーサプライ管理の強化を目指している。また、人民元の国際化をサポートするものとして期待されている。
  • 中国人民銀行は「DC / EP は最終的に人民元の代わりとなる」と予想している。

詳細情報:「DC / EP の設計ロジックは、Libraと多くの類似点がある」と Mu 氏。ただし、このデジタル通貨は Libra のクローンでは決してないと強調した。

  • すでに中国では電子決済が広く採用されているが、デジタルで使える不換通貨の切実なニーズが依然として存在する。「これは貨幣主権と法的通貨のステータスを保護するため、万が一の場合に備え、前もって計画する必要がある」と Mu 氏は語った。
  • Mu氏は、DC / EP が Alipay(支付宝)や WeChat Pay(微信支付)など既存のモバイル決済プラットフォームの優位性を脅かすことはないと主張している。DC / EP は Alipay および WeChat Pay プラットフォームで利用でき、モバイル決済方法よりも安全であるとした。
  • インターネットなしで利用することも可能だ。これにより、通信チャネルが切断された場合でも、継続して取引できるようになると、Mu 氏は述べている。

背景:中国はソブリン(政府保証)デジタル通貨の開発を急速に進めており、DC / EP のローンチは世界初となるだろう。

  • 8月に「DC / EP の準備がほぼ完了した」と、Mu 氏は述べている。
  • 中国人民銀行は一部の商業および非政府機関が参加した「クローズドテスト」を開始し、決済シナリオをシミュレートしていると、国営通信社である新華社が今週初めに報じた。ブロックチェーン関連のニュースサイト Coindesk によると、中国人民銀行の Digital Currency Research Lab(数字貨幣研究実験室)の専任チームが、北京本社から離れた場所(非公開)で DC / EP に取り組んでいるという。
  • ソーシャルメディア大手である Facebook は6月、2020年に Libra をローンチする計画を発表した。しかし、中国を含む世界の規制当局は、「既存の金融システムを混乱させる恐れがある」と、懸念を表明している。

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【via TechNode】 @technodechina

【原文】

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